Apple Special Eventの感想とほしい物リスト
さて
現地時間で9月12日、日本時間で9月13日未明に開催されたApple Special Event September 2017でiPhone Xをはじめとする様々な新商品が発表されたのはすでに数々の報道でみなさまご存知のことと思う。
かつてはAppleのKeynoteイベントは欠かさずに生ウエブ中継で見ていたものだが、最近は体力が衰えたせいか、あるいはKeynote自体に驚きがなくなってしまったせいか(実際今回もほとんど新情報はなかった)、翌朝に早起きして情報サイトでニュースをチェックするだけと言う体たらくになってしまっている。
そんな自分ではあるが、遅ればせながらAppleのサイトにアップされていたイベントの動画を視聴したのでその感想をつらつらと述べてみたい。
Apple Events (video) on Apple Podcasts
続きを読むアルジャーノンだけじゃない!ポケモン、ピカチュウ、サウザーなど医学・生物学界の面白ネーミングを紹介する
さて
ダウン症の出生前治療につながる新たな化合物が発見されたというニュースが今話題になっている。京都大学が発見したその物質が「アルジャーノン」と名付けられていた*1ことから、多くの人がダニエル・キイスの小説「アルジャーノンに花束を」を連想して盛り上がっているようだ。
ちなみに自分はこの小説を読んだことがなくて、タイトルとなんとなくの内容しか知らないので、特にコメントすることはない。
だが、京都大学広報によれば、
物質の正式名称は「altered generation of neuron」といい、あくまで頭文字を取って命名したという(ALGERNON)。「『アルジャーノンに花束を』は、研究グループも知っていると思うが、特別なぞらえたわけではない」(広報課)
とのことだ。
頭文字をとったというけど、綴りをよくよく確認すると、
ALtered GEneRation of NeurON"
のように、頭文字じゃない部分も含んでいるのでちょっと無理がある気がする。
*1:ちなみに原著論文はこちら:
Prenatal neurogenesis induction therapy normalizes brain structure and function in Down syndrome mice
全ての理系大学院生必読!「理系のための口頭発表術」
さて
最近人前でプレゼンすることが増えて来た。話す以上はなるべく面白い話をしたいし聴衆に興味を持ってもらいたいと思う。
そこで大昔に買ったきり書棚の肥やしになっていた一冊の本を取り出して読み返すことにした。それが今日ご紹介する講談社ブルーバックスの「理系のための口頭発表術」である。
「理系のための口頭発表術」
本書の著者、Robert R.H. Anholtは、ノースカロライナ州立大学教授で、講演のうまさに定評があり科学講演の口頭発表術に関する第一人者として知られる人物。彼の著書である、"Dazzle'Em With Style. The Art Of Oral Scientific Presentation 2nd edition"の翻訳本になる。
翻訳者で富山大学理学部准教授鈴木炎氏の「まえがき」によれば、
米国留学中、イリノイ大学の書店で、本書の初版がFreemanから出ているのを見つけた。目立つところにペーパーバックが山積みで、この手の本としては異例のベストセラーだったと記憶している。大学院生がびしばし買っていくので、すかさず自分も1冊買い求めた。
というのが本書との出会いだったとのこと。
のちに鈴木氏が富山大学で学生向けにプレゼンテーション技術の教科書として利用したところ学生の評判もよかったことから翻訳出版に至ったということのようだ。
聴衆を魅了する20の原則
本書の副題に「聴衆を魅了する20の原則」とある。
その原則は以下の20項目である。
準備における10の原則
- 聴衆を知れ
- コミュニケーションが鍵だ
- だめを押せ
- 時間配分を決めろ
- 時間オーバーは厳禁
- スライドは無理のない数に
- 発表内容を熟知せよ
- リハーサルを怠るな
- リラックスせよ
- 適切な服装を心がけよ
話を面白くする4つの原則
- 「展望」を示せ
- 「本筋」をはずすな
- 「論理的」であれ
- 結論は「簡潔」に
視覚素材で効果をあげる3つの原則
- 「入念」に作成せよ
- 「単純」を心がけよ
- 「筋書き」をはずすな
「話し方」で魅せる3つの原則
- 「情熱」を持て
- ゆっくり、強く話せ
- 役者のように振る舞え
これらの「原則」はどれもこれも当たり前のことのように思えるが、いざ自分が何らかの発表をする立場になると、すっかり失念してしまって失敗の原因にもなりやすいところと思われる。
時代遅れ感は否めないが原理原則は活きている
本書(ブルーバックス版)が刊行されたのは2008年、原著の"Dazzle'Em With Style. 2nd edition"が刊行されたのは2006年のことで、すでに10年以上前の書籍である。
内容的に、特に「視覚素材」の解説の部分では、今では当たり前の「パワーポイント」を使うことがまだまだ珍しく最先端の技術であったようで、「パワーポイント」の本当に初歩的な使い方をこれ見よがしに解説している部分などはさすがに古臭く感じた。今時の若者は見たこともないであろうOHP*1の使い方の解説などは流石にもう省いてもいいくらい。
OHP(いまでも参考になる OHP 時代のプレゼンの「ダメ」な例 | Lifehacking.jpより)
だがしかし、それ以外の口頭発表技術の解説や、わかりやすいスライドの作成法などの原理原則は今でも色褪せることのないものだと思われる。
理系大学院生には特にオススメしたい
「理系のため」とタイトルにある通り、科学データのプレゼン法に関して特に詳しい解説がなされている。理系の大学院生は日々の進捗報告や、学会発表、あるいは学位審査等々人前でプレゼンする機会が多いことと思う。
日本の多くの大学ではプレゼン技法に関しての講座を持っているところは少ないだろう。これに関しては自学自習を余儀なくされる部分であり、そのための教科書としては本書はもってこいだと思う。
ポスター発表についても、ポスター作成の注意事項からポスターセッションでの振る舞い方、発表後のフォローの仕方まで詳しく書かれている。
理系大学院生が必要な知識は全て本書に詰まっていると言っても過言ではないだろう。
さいごに
「理系」押しの書評になってしまったけれども、理系に限らず人前でプレゼンをする機会のある全ての人が読んで損はしないと思う。
オススメです。
では
*1:Over Head Projector
ラーメン囃子を取材したタモリ倶楽部の動画を教えてもらった
さて
かつて内藤新宿にあったラーメン店、「ラーメン囃子」の思い出を綴ったこちらの記事。
ラーメン囃子のおもひで - Noblesse Oblige 2nd
学生の頃から10年以上にわたって通い続けた、自分にとってはソウルフードであるが、ある日突然誰にも告げることなく店を閉めてしまったのだ。突然の別れだったが故に、忘れがたくいまだに懐かしく思い出す。
2年前に書いたこの記事には今も時折、囃子を忘れられずにいるファンたちが集ってコメントを寄せてくれている。自分がネガコメを書き込まれようが何しようがブログのコメント欄を閉じないのはこの記事があるからだ。
僕がブログのコメント欄を閉じない理由 - Noblesse Oblige 2nd
続きを読む三島由紀夫に学ぶおちんちんのお上品な言い方ベスト3
さて
先日以下のはてな匿名ダイアリーの記事を読んだ。
どちらかというと大喜利のネタ元としての意味合いが強い投稿で、ブクマカたちが様々な呼び方を提案して大いに盛り上がっていた。
この増田に対して自分は以下のようにコメントした。
おちんちんのお上品な言い方を教えていただけませんか?三島由紀夫のなんの小説かは忘れたけど、「擬宝珠」と表現されててなるほどなーと思ったことが。
2017/08/13 06:58
自分は自他共に認める三島由紀夫マニアであり、このお題増田を読んだ瞬間に、かつて三島作品で読んだ「擬宝珠」の例えを思い出したのだった。
その他にも自分の記憶にあるものを探してみたところ用例がいくつか見つかったので、本エントリで三島由紀夫作品に登場した「おちんちんのお上品な言い方」ベスト3を紹介したいと思う。
三島由紀夫マニアが行く自衛隊市ケ谷駐屯地見学会 - Noblesse Oblige 2nd
初心者にお勧めする三島由紀夫の小説ベスト5 - Noblesse Oblige 2nd
映画「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」を観た on DVD - Noblesse Oblige 2nd
炭焼きレストランさわやかの禁断の裏技「ミックスソース」を君は知っているか
さて
当ブログでも何度か取り上げている、静岡県限定のファミリーレストランチェーン「さわやか」である。
表面はカリッと焼き上がっているのに切ってみると中身は半生という絶妙の焼き加減で提供されるハンバーグと、目の前で店員さんがハンバーグを半分に切り、焼けた鉄板にギュウギュウ押し付けてさらに上からソースをかけてバチバチジュゥジュゥとソースが飛び散りまくるのを手元の紙製のテーブルマットで防御するというエンターテイメント要素が売りである。
ちなみにハンバーグはげんこつハンバーグ(250g)とおにぎりハンバーグ(200g)の2種類あるが(その他のメニューは割愛)、漢なら黙ってげんこつを選べ!
今日はいい肉の日なのでさわやかでげんこつハンバーグを食べてきた - Noblesse Oblige 2nd
続きを読むタイカレーの名店:信濃町メーヤウを紹介する!(おまけに聖地巡礼)
さて
本日は私が学生の頃からかれこれ20年以上通っているタイカレーの名店、信濃町のメーヤウについて語ることにしましょう。
大学に入ってすぐの頃に先輩が連れて行ってくれて、それ以来ハマってしまってひどい時には週5回ペースくらいで食べていたこともあります。今となっては東京を離れてしまったのでその味を懐かしく思い出す日々ですが、たまに上京するときにメーヤウを訪れるのが最高の楽しみになっています。
続きを読む映画「ジャズ大名」観た on Amazonプライムビデオ
さて
映画「ジャズ大名」をAmazonプライムで観たのでそのことについて語るとしよう。
日本公開:1986年
監督:岡本喜八
原作:筒井康隆
出演:古谷一行、財津一郎、神崎愛など
上映時間:84分
Netflixでは観られない!Amazonプライムビデオおすすめ映画50選
さて
自分はNetflixの契約ユーザですが、先日ひょんな事からAmazonプライムの30日間無料お試しというのを始めました。
Amazonプライムビデオで見放題の映画作品のリストを眺めていたら、Netflixでは観られない名作、傑作が無数にあることに気づいてしまったので、今日はそんな「Netflixでは観られないAmazonプライムおすすめ映画」を紹介しようと思います。
ちなみに自分の好きな映画ベスト3を挙げるとすれば、「羊たちの沈黙」、「ヒート」、「落下の王国」の3本です。好きな映画がかぶっている人には刺さるものがあるんじゃなかろうか。
ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ共演2作を一気観/「ボーダー」&「ヒート」 - Noblesse Oblige 2nd
後に妻になる人と、はじめて一緒に見た映画は「落下の王国」だった - Noblesse Oblige 2nd
ちなみにリストは上映時間の短い順に並べてあります。時間が無いけどちょっと一本映画を見たいなというときに参考にしていただければ嬉しいです。
では、どうぞ
続きを読む映画「ソードフィッシュ」観た
さて
映画「ソードフィッシュ」をAmazonプライムで観たのでそのことについて語るとしよう。
日本公開:2001年
監督:ドミニク・セナ
出演:ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、ドン・チードル、サム・シェパードなど
上映時間:99分
Anker PowerLine II ライトニングUSBケーブル買った
さて
我が家ではiPhone SE, iPad Pro等のApple製品が大活躍中である。充電はライトニングUSBケーブルを使用するのだが、Apple純正のケーブルは断線しやすいことでよく知られている。
そんな信頼性にイマイチ問題のある純正ケーブルの代わりに、今回Ankerの充電ケーブルを購入したのでそれについてレビューしてみよう。
続きを読む映画「ブラック・レイン」観た:松田優作の狂気に震える夜
さて
映画「ブラック・レイン」をAmazonプライムで観たのでそのことについて語るとしよう。
日本公開:1989年
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ダグラス、高倉健、松田優作、アンディ・ガルシア、若山富三郎など
上映時間:125分
今日は何の日?7月2日は1年の折り返し地点
さて
6月が終わり7月に入ると1年も後半戦といった気分になってきますな。実際ここ2日間くらいで2017年の前半戦を振り返るブログ記事をいくつも読んだように思います。
ところで1年365日の前半と後半を分かつ、真の折り返しとなる日付が何月何日がご存知でしたでしょうか?
実は今日7月2日が365日のちょうど真ん中に当たる折り返し地点に相当するのです(平年の場合)。
続きを読む