タスク管理ソフトをNozbeからOmniFocusに切替えた話

さて

 
昨今巷で話題のGTD、すなわちGetting Things Doneですが。
仕事やプライベートで我々は日々様々なタスクに追われているわけですが、
それを効率良くこなし、水の如く澄んだ心境を達成しようと言うのがGTDの基本理念なわけです。
 

 

 
最近、主に仕事上で課せられているタスクが増えてきたもんで、それを整理するための方法論として、まずNozbeを使い始めてみました。
これは基本がWebアプリなのですが、iPhone版のアプリがあったり、最近デスクトップ版のアプリが出てきたり、成長株のタスク管理ソフトと言えるでしょう。
半年ほどNozbeを使用してきて気付いたことは、タスクを外部記憶装置に委ねることの心地よさです。
これは本家デビッド・アレンさんの著書でも触れられていることですが、タスクを記憶しておかねばならないことの苦痛から解放される、
すなわち、脳のワーキングメモリが解放されてCPUの処理速度がアップするような状態です。
これは一度味わうとなかなか気分が良い。
 
そしてもう一つは、完了したタスクには完了のマークを付けていくわけですが、
一日が終わったあとに、その日完了したタスクの一覧を眺めることで、
「今日も充実した一日であったわい」と、ひとりごちた充足感を味わうことが出来ます。
 
これもなかなか気分が良い。
 

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GTDの方法論が良さそうだなと気付き始めてきたところで、
随分前に買ったまま積ん読してあった本家、デビッド・アレンの「はじめてのストレスフリーの整理術」を読了。
 
そこで気付かされたNozbeの致命的(?)な欠点。
 
まずは、Nozbeでのタスク管理はタスク同士の関連性を記載できないと言うこと。
基本的に2つ以上のタスクからなる行動は「プロジェクト」と見なされるわけですが、
多くのプロジェクト内のタスクは、「Aが終了しないとBが開始できない」
のように「順次進行プロジェクト」の形をとっていることが多いです。
Nozbeはこういった「順次進行プロジェクト」を扱うことが出来ず、基本的には「並列進行プロジェクト」しか扱えないのです。
これでは単なる「タスクリスト」に過ぎないわけです。
 
もう一つの点は、タスクの開始日を設定できないと言うこと。
すべてのタスクに期限があると言うのは自明のことと思いますが、
タスクの開始日と言うのも実は重要で。
たとえば、ある展覧会に行きたいと思った時に。
タスクの期限をその展覧会の最終日に設定しておけば良いわけですが、
タスクの開始日が設定できないと、そのタスクを入力した瞬間からタスクリスト内に「展覧会に行く」というタスクが延々表示されるわけです。
実際にはその展覧会が始まるのが1ヶ月後だったとすると、1ヶ月後からタスクリスト内に表示されれば充分なのです。
 
管理するタスクの量が増えてくると、実際には処理できないのに表示されているタスクと言うのが目に付くわけです。
 
 
そこで久しぶりに取り出したのが、Mac OSX用ソフトのOmniFocusなのでした。
 
 長くなってきたので、続きはまた明日。
 
 
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