映画「エリジウム」を観たon Netflix

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さて

映画「エリジウム」をNetflixで観たのでそれについて語るとしよう。2013年日本公開。

監督・脚本:ニール・ブロムカンプ(第9地区)
出演:マット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャールト・コプリー、アリシー・ブラガなど

あらすじは

2154年、環境破壊が進み荒廃した地球を捨てて超富裕者層の人々は地球の軌道上に建設されたスペースコロニー「エリジウム」で暮らしていた。主人公マックス(マット・デイモン)はスラム化したロサンゼルスに暮らし、アーマダイン社のドロイド工場で働いている。

一方エリジウムでは、防衛長官のデラコート(ジョディ・フォスター)がエリジウムの設計を担当したアーマダイン社の社長と結託し、エリジウムのプログラムを書き換えることでクーデターを画策している。

ある日マックスは工場での事故で致死量の放射線を浴びてしまい、余命5日と宣告される。どんな病気もたちどころに治す医療ポッドが常備されているエリジウムを目指すマックスだが・・・

というお話だ。

第9地区そのままのスラム描写

まぁお話は自体はありがちな近未来ディストピアもので、ディストピアで不自由な暮らしを余儀なくされている主人公が手の届かない遠くにあるユートピアを目指し旅たつと言うお話なのだが。

監督・脚本が「第9地区」のニール・ブロムカンプということで、荒廃したLAの様子などはまさしく「第9地区」を彷彿とさせるものだった。

豪華キャストだがそんなジョディは見とうはなかった

主人公のマット・デイモンは言わずもがなだが、個人的には「羊達の沈黙」以来ファンを自称しているもののさほど出演作を追ってはいないジョディ・フォスターが出演していることについて語らないわけには行くまい。

ジョディ・フォスターが演じているのは冷血で野心家のエリジウム防衛長官と言う役どころ。地球からの密航船をみつければ速やかに破壊命令を出し、乗員もろとも皆殺しにしてまでエリジウムの平和を守ろうとする。

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ずいぶんお年を召されましたなと言う感想しかない。最期があっけなくてちょっと寂しかった。

あとは敵役として強烈な印象を残すシャールト・コプリー。粗野な傭兵役を演じている。訛りが強すぎて何を言っているか終止分からない。そしてその訛りの強さが更に得体のしれない恐怖感を与えてくる。第9地区でも主演していたし、ニール・ブロムカンプ監督と相性が良い様子。

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ついでだけど、アーマダイン社の社長を演じたウィリアム・フィクトナー。クールで知的なワルを好演している。どっかで観た顔だなーと映画を観ながら考えていたんだけど。

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見終わってからwikipediaで調べて気づいた。「ダークナイト」の序盤でジョーカー達が襲撃した銀行の支店長を演じていた人。あの役も印象深かったなぁ。

車好き目線から

日産GT-Rが登場

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主人公達がアーマダイン社の社長を襲撃するシーンで乗り込む車が日産のGT-Rであることを見逃してはならない。マッドマックス的近未来魔改造を施されてはいるが印象的なグリルから一目瞭然。

まぁ150年先の話なのに、改造を施されているとは言え現代の車がそのままに登場するのは違和感を感じるけども。

未来のブガティも

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同じシークエンスの中で、アーマダイン社の社長が乗り込む宇宙船にブガッティのEBエンブレムがあしらわれている点にも注目したい。

ブガッティ社はイタリアの超高級車メーカーで、ヴェイロンと言う史上最高額で発売された車などが有名。購入前には事前審査があると言うから驚き。

さいごに

真面目な感想を語ると、本作で描かれているのは広がる一方の貧富の格差を打開する革命と、愛する者のために命を捨てる自己犠牲の精神。SF映画としてフツーに楽しめたけど、肉体損壊描写が所々えぐいのでお子様には見せられないね。

70/100点

では