まだ食べログで消耗してるの?

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さて

自分はグルメを自称するほどではないけども、限られた人生の中で1日3回の食事をできる回数も限られているわけで、ならばなるべく美味しいものを食べたいなくらいには思っている。独身時代はそれこそ毎食が外食(ラーメンとカレーをローテーション)だったけれども結婚してからはめっきり外食の機会が減り、子供ができてからはさらに頻度が落ちて時々週末に家族サービスがてらで月に1ー2回外食する程度になってしまっている。

あと千回の晩飯  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)

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外食する頻度が減ってしまったことで、逆に1回あたりの外食にかける情熱は高まり、勢い「不味いものを食べて貴重な外食の機会を無駄にしたくない」と思うようになってきた。そこで自分がよく活用していたのが価格.comが運営しているグルメ口コミ情報サイトの食べログである。

食べログはユーザーがレストランの情報や口コミレビューを投稿することで成り立っている、いわゆるconsumer generated mediaである。他人のレビューを読むばかりではなく、自分もサイト運営に貢献すべく当ブログの外食記事を食べログのレストランレビューと連携させて投稿している。

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食べログにおける総合評点の恣意的運営問題

食べログにレビューを書いたことのある方は御存知かもしれないけど、食べログでレストランを評価する際の項目は

  • 総合
  • 料理・味
  • サービス
  • 雰囲気
  • CP
  • 酒・ドリンク

の5項目で、それぞれ1.0〜5.0点まで、0.5点単位で採点することになっている。各レビュアーの採点に基づいてその店の総合評点が決定されているのだが、それは単純な加算平均ではなくて謎のアルゴリズムに則って点数が決められている様子。

実際、レビュアー達の採点が軒並み4点や5点の高評価なのに店の総合評点が3点台というようなケースを何度も目にしたことがある。レビュー件数が少ないせいなのかなくらいに思っていたけど、今日読んだこちらの記事によればそう単純な話でもなさそう。

【衝撃】食べログの点数がいきなり3.0に下がる → 食べログから電話「弊社予約サービス使わないと検索結果落とすよ」 | バズプラスニュース Buzz+ 【衝撃】食べログの点数がいきなり3.0に下がる → 食べログから電話「弊社予約サービス使わないと検索結果落とすよ」 | バズプラスニュース Buzz+ このエントリーをはてなブックマークに追加

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食べログ運営がレストランに脅迫的な要求をして、それに応じなかった店の評点を下げたというお話。

従来から[PR]としてお金を払ったお店の広告を載せていたりした例はあったけど、逆に金を払わないお店の評点を下げるってのは一番やっちゃいけないことでしょう。運営が恣意的に評点をいじくるなんて、口コミサイトとしての信頼を地に落とす愚行だね。

食べログで美味しい店を探す方法:お気に入りレビュアー

個人的な体験としては、食べログで高得点(3.5点以上を自分は基準にしている)を得ているお店で外れたことはないけど、かといって得点の低い店がハズレかというとそうとも限らない。正直点数に関しては自分もそこまであてにしてしていたわけではない。

大体からして味覚の好みは個々人で大きく違うわけだから、異なった味覚を持った人たちの評価を平均したところで信頼できる評価を下すことができるとも思えない。

食べログにはレビュアーをお気に入りに登録してフォローするという機能があって、自分はこの機能を主に利用している。お気に入りレビュアーに登録するのは、自分が行った事があるお店にレビューを書いている人で、同じような見解(美味いにせよ不味いにせよ)を書いている人をピックアップしている。味覚の似通った人間の評価であれば信用できるということ。お気に入りレビュアーが高く評価している店であればまず間違いないだろうというのが、自分の中では大きな判断基準になっている。

ところで先にお店の総合評価は各レビュアーの評点の単純な平均ではないと書いたけど、おそらくレビュアーごとに評点の重みづけをしているのだと思う。たとえばレビュー件数が1件だけしかないレビュアーよりは500件のレビューを書いているレビュアーの方が信頼度が高い。より信頼度の高いレビュアーの意見を尊重したほうが評点の信頼度も高まる。

レビュアー自体の評価基準としては、レビューの件数、フォロアーの人数などのほかに獲得したいいね!の件数などが挙げられよう。これらの数が多いレビュアーは評価が高くなり、店の総合評価に対する影響力が強まると考えられる。

食べログとはてなに共通する問題

そこで問題になってくるのが、フォロアー獲得やいいね!を獲得するために返報性を期待して他レビュアーをフォローしたり、無差別にいいね!をつけるような行為が蔓延する事態。ぶっちゃけレストランのレビューなんて土着のものだから居住エリア以外のレストラン評になんか興味ないと思うのに、静岡在住の自分が静岡県内のレストラン評を書くと、瞬息でいいね!してくる遠方のレビュアーが幾人かいる。昔はいったい誰だよと思ってクリックしてその人のページを見に行ったりしてたけど、最近は名前を覚えたので見に行くこともしなくなった(ちなみに食べログではレビュアーページの訪問者数もカウントされている)。

これってはてなブックマークにおける「互助会問題」やはてブスパム問題に近いものがあると感じている。自身のサイトの影響力を強めたいがために、他人のブログ記事を無意味にブックマークしたりはてなスターをつけたりするのが問題視されている。価値のない面白みのないサイトがホッテントリの上位を占めることを危惧する意見があって、同様の構図で食べログもグルメレビューサイトとしての価値を下げているように思う。

影響力の武器

ここからは完全な邪推だけど、食べログ内での影響力が強いカリスマレビュアーにはお店の側から招待してレビューを書いてもらう、みたいな裏営業が行われていることもあるのじゃないか。上位のレビュアーのページをみると、毎日のように外食をしていて、しかも一回あたりの摂食量も多くてどうやって費用を捻出しているんだよと思うような人たちがいる。本来サイト名が食べ「ログ」と言うくらいだから外食の記録をシェアするというのが出発点だったと思うのに、いつの間にか各レビュアーが影響力の武器を研き、誇示しあう場に変貌してしまっている気がする。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

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結局はリアルな口コミが一番信頼できる

つまるところ、見ず知らずの他人が書いたグルメ評なんてあてにする事はできない。最近は競合サイトとしてRettyテリヤキなど、実名制度を導入したり有名人のレビューを載せるサイトが力をつけつつあってレビュアーの顔が見える形にはなっているけど、赤の他人であることに変わりはない。

結局一番信頼できるのは、リアルな知人の評価だと思っている。しかも繰り返し一緒に外食をして、食に対する価値観が似通っていると実感できる人の評価。自分はかつて東京に住んでいた時、美食家、健啖家、あるいはグルマンと呼ばれるような人たちとの交流があって、その人たちと一緒に何度も外食をしたけど連れていってもらったお店はどれもこれも美味しい店ばかりだった。グルマンの人たちって独自の情報網を持っていて、ネットには上がってこないような隠れ家的なお店のことも知っていたりして驚くことが多い。

これは最近あったことだけど、静岡市に一軒美味い天麩羅屋があるんだけど(興味のある方は過去ログを探してみて)、最近東京から美食家の知人が遊びに来てそのお店に行きたいと言う。「どうしてそのお店を知ってるんですか?」って聞いたら「美食家たちの間で有名だよ」って言われて驚いた。美食家たちの情報網すげーって感心した出来事だったな。

さいごに

ネットの口コミよりも、リアルな友人・知人と外食に出かけて情報を共有することをお勧めしたい。味覚と金銭感覚が近い人の意見が結局いちばん参考になると思う。

長くなってごめんなさい。

では