2020年ノーベル賞各賞の発表日程と予想

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さて

今年もノーベル賞の発表の季節がやってきました。毎年毎年村上春樹が文学賞の候補に挙げられながら、なかなか受賞に至らないのでファンの皆さんはやきもきしていることと思います。

そこで、気になるwノーベル賞各賞の発表日程を調べてみました。

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2018年ノーベル賞各賞の発表日程と予想

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さて

今年もノーベル賞の発表の季節がやってきました。毎年毎年村上春樹が文学賞の候補に挙げられながら、なかなか受賞に至らないのですが、今年は審査委員の家族のセクハラスキャンダルをきっかけに文学賞の発表がなくなってしまい、その心配もいらないですね。

そこで、気になるノーベル賞各賞の発表日程を調べてみました。

↓2019年の発表日程はこちら!↓

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映画「オデッセイ」を観た on Blu-ray

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さて

いまさらだけども映画「オデッセイ」をBlu-rayで観たのでそのことについて語るとしよう。

監督:リドリー・スコット
脚本:ドリュー・ゴダード
原作:アンディ・ウィアー『火星の人』(ハヤカワ文庫SF)
出演者 マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、クリステン・ウィグ、マイケル・ペーニャ、ショーン・ビーン、ケイト・マーラ、セバスチャン・スタン、アクセル・ヘニー、キウェテル・イジョフォーなど

日本公開:2016年2月5日
上映時間:141分

火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバルストーリー

本作のあらすじは

火星探査チームの一員である宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)は、大砂嵐からの脱出中に暴風に吹き飛ばされてしまう。他のメンバーはワトニーが死んだと考え、母船に戻り地球への帰路についてしまう。しかしワトニーは生きていた。
火星に一人取り残されたワトニーはしかし諦めることなく次の探査船が来るまで生き延びようと決意するのだった・・・

というお話だ。

科学の力の偉大さを思い知る

主人公のワトニーは植物学者という設定。本来の計画では31日間火星基地に滞在する予定で食料を準備して来ていた。他の隊員分を合わせても次の探査船がくる4年後までは到底保たない。

そんな絶望的な状況でも諦めないのがワトニーのすごいところで、植物学の知識を活かして、感謝祭用の食料として持ち込まれていたジャガイモを栽培しようと試みる。

しかし火星の大地には水がない空気もない。ワトニーは前回のミッション隊が残していった資材をもとに科学の知識を総動員して水、空気、電気を確保することに成功する。

この一連の流れをワトニーが独り言的に解説しながら見せて行くのだけど、「できるかな」を観ているようでワクワクと楽しかった。

マット・デイモン自身がハーバード卒の知性派なのでものすごく説得力があったわ。

インターステラー(字幕版)

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一方で地球側では、ワトニーが生きていることを知ったNASAのチームが食料の限界が尽きるタイムリミットまでになんとかワトニーに補給物質を送り込もうと、知恵を絞って計画を推進して行く。

ここも科学技術や人間の叡智の素晴らしさを描いていてとてもよかった。

中国におもねり過ぎ問題再び

当ブログでもたびたび指摘して来た、最近のハリウッド映画における中国資本の流入とそれ故の「中国におもねり過ぎ問題」が本作でも見られている。

詳しくはネタバレになるので書かないけれども、ワトニー救出作戦が困難に陥ったときに、中国人の科学者たちが助け舟(文字通り)を出すのだ。その時の登場の仕方がやたらとカッコよ過ぎて、中国人美化されすぎだろ〜と思ったり。

リドリー・スコット作品は外しがない

本作の監督を務めた巨匠リドリー・スコットは今年なんと80歳!だそうで。

「エイリアン」や「ブレード・ランナー」は言うに及ばず「ブラック・レイン」や「グラディエーター」など、物した映画はどれもこれも傑作ぞろい。

個人的には「悪の法則」がすごい好きなんだけど、それはまた別のお話。

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ちなみに個人的に外しがないと思っている三大映画監督を挙げるとすると、

  1. リドリー・スコット
  2. ロン・ハワード
  3. クリストファー・ノーラン

の3名。異論は認める。

さいごに

久々に面白い映画を観られてよかったという気持ち。

だがしかし。

この記事を書いている最中に知ったのだけど、来たる8月3日の金曜ロードSHOW!で放映予定らしい。

俺のレンタルビデオ代・・・Orz…

というわけでみなさんは是非金曜ロードSHOW!でご覧ください。

では


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【縦断勾配錯視】下り坂なのに上り坂に見える現象を体感した話

さて

まずは上記のツイートの画像をよく見ていただきたいのだが、これはJR三島駅構内のエスカレーターに乗った際に撮影した写真である。駅の南口から北口側に向かう地下通路に設置されたエスカレーターで、おそらく在来線の線路の下をくぐるために途中に平坦な部分が設けられている。

自分はこの「途中で平らになるエスカレーター」*1が何気に好きなので、他に人もいなかったので写真を撮ってツイートした。

この写真は登りエスカレーターに乗った状態で後ろを振り返って撮ったのだが、なんとなく、本来平坦になっている部分が上り坂のように見えませんか?(見えるよね、そういうことにして話を先に進めます)。

*1:東京駅の中央線ホームのエスカレーターにもある

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2017年ノーベル賞各賞の発表日程と予想

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さて

今年もノーベル賞の発表の季節がやってきました。毎年毎年村上春樹が文学賞の候補に挙げられながら、なかなか受賞に至らないのでファンは今年もやきもきしていることでしょう。

そこで、気になるノーベル賞各賞の発表日程を調べてみました。

↓2018年の発表日程はこちら!↓

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アルジャーノンだけじゃない!ポケモン、ピカチュウ、サウザーなど医学・生物学界の面白ネーミングを紹介する

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さて

ダウン症の出生前治療につながる新たな化合物が発見されたというニュースが今話題になっている。京都大学が発見したその物質が「アルジャーノン」と名付けられていた*1ことから、多くの人がダニエル・キイスの小説「アルジャーノンに花束を」を連想して盛り上がっているようだ。

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ちなみに自分はこの小説を読んだことがなくて、タイトルとなんとなくの内容しか知らないので、特にコメントすることはない。

だが、京都大学広報によれば、

物質の正式名称は「altered generation of neuron」といい、あくまで頭文字を取って命名したという(ALGERNON)。「『アルジャーノンに花束を』は、研究グループも知っていると思うが、特別なぞらえたわけではない」(広報課)

とのことだ。

頭文字をとったというけど、綴りをよくよく確認すると、

ALtered GEneRation of NeurON"

のように、頭文字じゃない部分も含んでいるのでちょっと無理がある気がする。

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全ての理系大学院生必読!「理系のための口頭発表術」

さて

最近人前でプレゼンすることが増えて来た。話す以上はなるべく面白い話をしたいし聴衆に興味を持ってもらいたいと思う。

そこで大昔に買ったきり書棚の肥やしになっていた一冊の本を取り出して読み返すことにした。それが今日ご紹介する講談社ブルーバックスの「理系のための口頭発表術」である。

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「理系のための口頭発表術」

本書の著者、Robert R.H. Anholtは、ノースカロライナ州立大学教授で、講演のうまさに定評があり科学講演の口頭発表術に関する第一人者として知られる人物。彼の著書である、"Dazzle'Em With Style. The Art Of Oral Scientific Presentation 2nd edition"の翻訳本になる。

翻訳者で富山大学理学部准教授鈴木炎氏の「まえがき」によれば、

米国留学中、イリノイ大学の書店で、本書の初版がFreemanから出ているのを見つけた。目立つところにペーパーバックが山積みで、この手の本としては異例のベストセラーだったと記憶している。大学院生がびしばし買っていくので、すかさず自分も1冊買い求めた。

というのが本書との出会いだったとのこと。

のちに鈴木氏が富山大学で学生向けにプレゼンテーション技術の教科書として利用したところ学生の評判もよかったことから翻訳出版に至ったということのようだ。

聴衆を魅了する20の原則

本書の副題に「聴衆を魅了する20の原則」とある。

その原則は以下の20項目である。

準備における10の原則

  1. 聴衆を知れ
  2. コミュニケーションが鍵だ
  3. だめを押せ
  4. 時間配分を決めろ
  5. 時間オーバーは厳禁
  6. スライドは無理のない数に
  7. 発表内容を熟知せよ
  8. リハーサルを怠るな
  9. リラックスせよ
  10. 適切な服装を心がけよ

話を面白くする4つの原則

  1. 「展望」を示せ
  2. 「本筋」をはずすな
  3. 「論理的」であれ
  4. 結論は「簡潔」に

視覚素材で効果をあげる3つの原則

  1. 「入念」に作成せよ
  2. 「単純」を心がけよ
  3. 「筋書き」をはずすな

「話し方」で魅せる3つの原則

  1. 「情熱」を持て
  2. ゆっくり、強く話せ
  3. 役者のように振る舞え

これらの「原則」はどれもこれも当たり前のことのように思えるが、いざ自分が何らかの発表をする立場になると、すっかり失念してしまって失敗の原因にもなりやすいところと思われる。

時代遅れ感は否めないが原理原則は活きている

本書(ブルーバックス版)が刊行されたのは2008年、原著の"Dazzle'Em With Style. 2nd edition"が刊行されたのは2006年のことで、すでに10年以上前の書籍である。

内容的に、特に「視覚素材」の解説の部分では、今では当たり前の「パワーポイント」を使うことがまだまだ珍しく最先端の技術であったようで、「パワーポイント」の本当に初歩的な使い方をこれ見よがしに解説している部分などはさすがに古臭く感じた。今時の若者は見たこともないであろうOHP*1の使い方の解説などは流石にもう省いてもいいくらい。

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OHP(いまでも参考になる OHP 時代のプレゼンの「ダメ」な例 | Lifehacking.jpより)

だがしかし、それ以外の口頭発表技術の解説や、わかりやすいスライドの作成法などの原理原則は今でも色褪せることのないものだと思われる。

理系大学院生には特にオススメしたい

「理系のため」とタイトルにある通り、科学データのプレゼン法に関して特に詳しい解説がなされている。理系の大学院生は日々の進捗報告や、学会発表、あるいは学位審査等々人前でプレゼンする機会が多いことと思う。

日本の多くの大学ではプレゼン技法に関しての講座を持っているところは少ないだろう。これに関しては自学自習を余儀なくされる部分であり、そのための教科書としては本書はもってこいだと思う。

ポスター発表についても、ポスター作成の注意事項からポスターセッションでの振る舞い方、発表後のフォローの仕方まで詳しく書かれている。

理系大学院生が必要な知識は全て本書に詰まっていると言っても過言ではないだろう。

さいごに

「理系」押しの書評になってしまったけれども、理系に限らず人前でプレゼンをする機会のある全ての人が読んで損はしないと思う。

オススメです。

では

*1:Over Head Projector

インパルス堤下問題で考えた:医薬品についての情報は添付文書を読もう

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さて

お笑いコンビインパルスの堤下敦(39)氏が睡眠薬を服用後に自家用車を運転、そのまま寝入ってしまい警視庁から事情聴取を受けたという事件が先日起こった。

インパルス堤下が交通事故で謝罪会見 睡眠薬とアレルギー薬を同時服用「認識の甘さ」 (オリコン) - Yahoo!ニュース このエントリーをはてなブックマークに追加

会見で堤下は、運転前に服用していたのは、睡眠導入薬の「ベルソムラ20ミリグラム」、「レンドルミンD錠0.25ミリグラム」を1錠ずつ、アレルギー薬の「アレジオン錠20ミリグラム」を2錠だと説明。1ヶ月前からアレルギー症状に悩み、病院から処方されたもので、今回初めて服用したという。

会見では内服した薬3種類が実名報道されたようだ。睡眠導入薬のベルソムラとレンドルミンD、アレルギー薬のアレジオンを同時に飲んだとのこと。

自らインターネットで薬の情報を事前に調べていたといい「銭湯から自宅まで10分かからない場所。薬が作用するまで多少すると(情報を)目にしたので飲んでしまった」と話し、医師からは運転前の服用は控えるよう指導されていたことも明かした。

個人的には睡眠薬を飲んでから車を運転するなんて信じられないのだが、堤下氏はインターネットで調べた情報から、10分程度の運転ならば問題ないと自己判断して車に乗ってしまったようだ。医師はきちんと指導をしていたようだから、医師の責任が問われることは今回のケースではないのだろう。

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朝日新聞社瀬川茂子記者はなぜマウスにラーメンを食べさせたのか

さて

2017年1月11日に朝日新聞が報じたこちらの記事。

飲酒後にラーメン食べたくなる理由判明 英でマウス実験:朝日新聞デジタル このエントリーをはてなブックマークに追加

イギリスの研究グループがネイチャーコミュニケーションズに発表した論文を紹介した記事だ。

お酒を飲んだ後、ついラーメンやアイスクリームが食べたくなるのは、アルコールが食欲にかかわる脳の神経細胞を活性化させるためらしい。英フランシス・クリック研究所のグループがマウス実験で突き止め、11日、英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ(電子版)に発表する。

実際の実験の内容はと言うと、

グループはマウスにアルコールを与えると、食べる量が約1~2割増えることを確認。アルコールを与えた時のマウスの脳を調べたところ、ふだんは飢えによって食欲が増す時に働く神経細胞が活性化していることがわかった。人為的にこの神経細胞の活動を抑えると、アルコールを与えても食べる量は増えなかった。

マウスが何を食べたのか、こちらの記事からは分からない。英国の研究グループがまさかマウスにラーメンを食べさせたのだろうか。

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衆議院議員河野太郎先生による日本の研究者の皆様への煽り文句まとめ

さて

衆議院議員の河野太郎先生が「研究者の皆様へ」と題したブログ記事を連投している。その内容はといえば、日本の研究者たちが置かれている様々な苦境についての意見を幅広く募り、状況改善に向けた施策をどんどんと行うと言う、研究者にとっては非常にありがたいお話。

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僕が飛行機に乗る時のたった一つのドレスコード

さて

昨日はてブで新着に上がっていたこちらの記事を読んだ。

SFC修業中の方が飛行機に乗る際のドレスコードについて書かれた記事で、読みながらなるほどなぁと納得してしまった。

自分はここで偉そうに飛行機のドレスコードについて語るほど飛行機に乗る機会はないのだけど、年に1−2回くらいは飛行機に乗ることがある。その際に自分が心がけているたった一つのドレスコードについて語ろうと思う。

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2016年ノーベル賞各賞の発表日程と(個人的)予想

最終更新:2016/10/10 22:48

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さて

今年もノーベル賞の発表の季節がやってきました。毎年毎年村上春樹が文学賞の候補に挙げられながら、なかなか受賞に至らないのでファンは今年もやきもきしていることでしょう。

そこで、気になるノーベル賞各賞の発表日程を調べてみました。

↓2018年の発表日程はこちら!↓

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タイプミスの伝播でコピペがバレる現象について

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さて

先日書いた長谷川豊くんへの反論記事が炎上してしまいました。多くの方が当ブログを訪れて記事を読んでくれたようで、また新たに読者登録をしてくれた方も20人ほどいます。普段はあまり刺激的なことを書いているわけではないので、新規購読者の皆様の期待に沿えないかもしれません、あらかじめ御了承下さい。

長谷川くんの炎上については、fujipon先生の2本の記事*1*2を始め真摯な反論エントリが多数挙げられており、このネタを引っ張るのもこれでおしまいにしておきたいところですが、数ある反論エントリの中でも一本非常に興味深く感じた記事があったので御紹介させていただきます。

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