てんぷら成生、親の敵
さて
先日、静岡市は鷹匠のてんぷら屋、成生へ行って参りました。
たまには旨いモンでも食って贅沢すっぺてことで、何が食べたいかなーと想起した時に以前から気になっていたこちらを訪問することにしたのでした。
カウンタ7席のみの小体なお店。
予約時間より少し早めに着いたが、カウンタ一番奥の席に通していただいた。
基本はお任せなのだろう、特にメニュー表とかも見せてもらわず、「何か召し上がれない食材はありますか?」の問いに「いいえ」と答えればコースの開始。
カウンタの店は、目の前の職人さんの妙技を観るのもまた楽しいもの。
まずはクエの昆布締めから開始、目の前でお弟子さんが擦ったワサビと塩をつけて食う。
旨い。
次いでてんぷら開始。
思いつく限り揚げれば(もとい、挙げれば)(順不同)、アジ、タマネギ、カボチャ、青柳をノリで巻いたの、銀杏、鱚、メゴチ、アナゴの骨の素揚げ、アナゴ、鱗のパリパリが旨い鯛、茄子、アワビ、そして〆の天丼。
なかでもアワビのてんぷらをアワビのワタのソースで食わせるのが最高に旨かったなぁ。
さらに、てんぷらを食べたら、そのアワビのソースにご飯をちょいと載せてくれて。
ソースと混ぜてお召し上がりくださいって、その旨いの何の。
思い出すだけで、また行きたくなりますなぁ。
てんぷら経験値の低い自分ではありますが、少なくとも静岡くんだりでは随一のてんぷら屋だと思います。
これでてんぷら食べるために上京しなくて済むわー。
ちなみに二人で26みなほん。
妥当な金額だと思う。
東京で同じレベルのてんぷら食べたら多分4万位請求される気がする。
ところで本記事のタイトルはもちろんご存知、池波正太郎先生の名言から。
「てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べていかなきゃ、てんぷら屋のおやじは喜ばないんだよ」
と言うわけで、てんぷらの写真はありません。
あしからず・・・
では