CRUMのシャツ

今週のお題「好きな服」

さて

今週のはてなブログのお題が「好きな服」ということで、当初はスルーしておったんだけども、よくよく思い返してみたら昔自分は着道楽だったことに気付いた。

若かりし頃に買った思い出深いシャツがあるので、本日はそれについて語るとしよう。

CRUMのシャツ

それはいまはなきCRUMというブランドのシャツ。かつて伊勢丹のカリスマバイヤーとして名を馳せ、靴下の老舗福助の社長等を経て参議院議員にまで上り詰めた今は亡き藤巻幸夫氏がプロデュースしたシャツのショップ製造は京都のモリカゲシャツが担当していた。

http://www.boq.jp/closeup/fashion/2010/0802/index.htmwww.boq.jp

西麻布の交差点から外苑西通りを北上して最初のY字路の裏手に2008年の8月にショップがopenしたのだ。

自分は当時モリカゲシャツにハマっていてよく購入していた。その関係で、開店を知らせるDMを頂いたのでオープンしてすぐに行ったのだった。

店主自ら接客

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店を訪れると、なんと店主の藤巻氏自ら接客して頂くと言う僥倖にあずかった。色々と魅力的なシャツやトートバッグが陳列されていたが、その日たまたま藤巻氏が着ていた、薄紫色のギンガムチェックのシャツが良い感じだったので試着させてもらった。

藤巻氏の情熱的な弁舌にほだされ、一緒に記念撮影までしてもらってそのシャツを購入。モリカゲシャツらしい切り返しを使ったディティールがとても気に入っていて、それ以来7年が経とうとするが未だに現役で着用している。

I think it's a fate.

CRUMのシャツ

CRUMのシャツのタグには「I think it's a fate.(運命だと思う)」との文字が書かれている。

ご存知の通り、この6年後の2014年3月15日に藤巻氏は急逝してしまうのだが、運命とは皮肉なものだ。

ちなみに自分はギンガムチェックのシャツが異常に好きで、ついついチェックのシャツばかり買おうとするのでいつもツレに止められるのだが、この藤巻氏との出逢いという原体験が尾を引いているのかも知れない。

では

追記:残念ながらもうお店は閉店していてありません。あしからず。