「ターミネーター3」観た on TV
さて
先日テレビで「ターミネーター3」をやっていたので、何となく見始めた。途中で眠くなったので、残りはビデオに撮って後日最後まで観た。「ターミネーター3」は公開時に劇場で観て、それ以来2度目の鑑賞になるけどやっぱりイマイチだったので、それについて語るとしよう。
ターミネーター3は2003年公開作品、監督にジョナサン・モストウ、主演にアーノルド・シュワルツェネッガー。出演:クリスターナ・ローケン、ニック・スタール、クレア・デインズなど。
ターミネーター3あらすじ
ターミネーター3のあらすじは
ターミネーター2のお話から10年後。サラ・コナーが白血病で死亡し、ジョン・コナー(ニック・スタール)は平凡な青年として日々を送っている。
平和な日々が続くかと思われたが、女性型ターミネーター T-X(クリスターナ・ローケン)が現れる。T-Xのターゲットはジョンと、彼の未来の妻となるケイト・ブリュースター、そしてケイトの父で軍の高官のロバートだった。
同時にシュワちゃん型ターミネーターもジョンらの命を守るために送り込まれてきて、ターミネーター同士の決戦が始まるのだった・・・
というお話だ。
キャスティングはもう少し何とかならなかったのか
はじめに一つだけ言いたいことは、キャスティングはもう少し何とかならなかったのか、ということ。
特にジョン・コナーを演じた、ナイナイの岡村ちゃんを少しバタ臭くしたようなニック・スタールはハリウッド超大作映画の主役級の役どころを演ずるには華がなさ過ぎる。ジョン・コナーは生きる意味を見失ってニート一歩手前の精神状態で生きていると言う設定とは言え、未来の人類軍の指揮官としてはあまりに頼りなさ過ぎるし、ポテンシャルを微塵も感じさせない有り様だ。
ヒロイン役の女優さんも同様にウーンって感じがしてしまう。
一方で女性型ターミネーターを演じていたクリスターナ・ローケンは観るからに冷酷そうだし、強そうだしで適役だったと思う。
ターミネーターに必要な絶望感がない
ターミネーター3はターミネーターシリーズの創造者であるジェームズ・キャメロン監督ではなく、別の監督が撮った作品。前2作に比べると、完成度はやはり劣っているし、興行的にもふるわなかったようだ。
ストーリー的にも陳腐と言うか、つまらない結末だし、アクションシーンもありきたりで面白みがない。
だが、何より自分が足りないなと思ったのは、ターミネーターシリーズには必須の「絶望感」がないところだ。
T1/T2に観られる絶望感
T1で言えば、ラスト近くのシーン。ターミネーターをダイナマイトで爆発炎上させて、これで終わった・・・と思ったら外装が剥げて機械の骨格をあらわにしたターミネーターがギッチョンギッチョンとサラ・コナー達を追いかけてくる場面。
今から思えば古くさい特撮動画だが、このシーンは本当に肝が冷える。あぁ、ターミネーターからは絶対に逃げられないのだ、という絶望感がある。
T2で言うと、イケメンのエドワード・ファーロング演ずる若きジョンとシュワちゃん型ターミネーターもらが、液体金属型ターミネーターが運転する大型トレーラーに追われるシーン。
バイクで道路から飛び出して、ロサンゼルス川に逃げ込む。もう追ってこないだろうと安心したら、まさかのトレーラーが道路を飛び出して川に飛び込んでくるのだ。
翻ってT3を観ると、確かに女性型ターミネーターは強力ではあるのだが、シュワちゃん型ターミネーターも劣らず強くて、観ていてむしろ安心感さえ覚えてしまう。2人(2機?)の戦いは基本肉弾戦で、殴りあったり壁や便器に体をぶつけ合ったりしているだけだし。
絶望的に追いつめられた!ってシーンはなかったな。
まとめ
「ターミネーター:新起動/ジェニシス」の公開に合わせてテレビ放映したのだと思うけど、だったらT1もしくはT2を放送した方がずっとよいと思う。T3は歴史的になかったことにされているし。
45/100点
では