神戸のオーセンティックバーSAVOYでソルクバーノ
さて
弱いくせに酒を呑むのが好きなiGCNです。
弱いくせに独りでバーに行って、酒を数杯飲んで酔いつぶれるのが好きです。
弱いくせに無理して強い酒を呑むので、翌朝には何を飲んだのか良く憶えていません。
と言うわけで、神戸のオーセンティックバーSAVOYに行ってきたので、今宵はそれについて語るとしましょう。
SAVOY北野坂
バーSAVOYの歴史についてはこちらのサイトが詳しい。もともと小林省三さんと言う方が営んでおられたバーの名跡を弟子の木村義久さんが引き継いだと言うことのようだ。
bartendersclub.blog.suntory.co.jp
神戸の地理には詳しくはないが、三宮駅の北側、北野坂とよばれるエリアの路地裏の雑居ビルの4階にその店はある。
訪れたのは週末の23時過ぎ、恐る恐るドアを開けると店主の木村義久さんがにこやかに出迎えてくれた。
幸いカウンタに空席があるようだ。
様々なお酒のボトルが並べられたバックバーとそれに面してカウンタ席が9席。各席は天井からのダウンライトでほんのりと照らされている。
席に着くと「あいにくおしぼりを切らしておりましてスミマセン」と詫びられた。相当流行っているのだろう。お店は店主と息子さん、そして若い青年の3人で営業されている様子。
店主の木村義久さんは、どことなくクラーク・ゲーブルに似た重厚感のある面持ちだが、実際は気さくなオジサンのようで、途中からセルベッサ(ビール)を飲みながらカウンタ席に座り他の常連客と何やら楽しげに話をしていた。
ソルクバーノ
酒好きのわりにカクテル方面は詳しくないので、お勧めのカクテルを聞いてみるとソルクバーノを勧められた。これは店主の木村義久さんが考案したカクテルで、今出はスタンダードカクテルとして全国各地で飲まれているとのこと。ソルクバーノは「キューバの太陽」の意味。
ラム、グレープフルーツ、トニックウォーターというシンプルな組み合わせ。グレープフルーツはもちろん生を絞って、さらに大きな切り身をグラスの上に載せて、中央にストローを刺した状態で提供される。
グレープフルーツの調度よい酸味とラムのアルコール分が相まって非常に美味しい。美味しいがそこそこ強いようで、シラフで訪れた私は良い感じに酔っぱらってきた。
モスコミュール
知ったかぶりをするのも格好悪いしカクテルの名前も良く知らないし、好みのカクテルがあるわけでもないので、素直に2杯目にお勧めの酒を聞いてみると、モスコミュールを勧められた。
合コンなどで女子が頼んでいる印象の強いモスコミュールであるが、ちゃんとしたバーでは銅のマグカップで提供されるのである。
これも美味しいが、さらに酔いが廻ってきたぞ。
シャルトリューズ(緑)
3杯目に頂いたのがこちら。おそらく隣の人が呑まれたのだろうか、カウンタにボトルが置いてあるのが目に入った。
シャルトリューズは、フランスのグランド・シャルトルーズ修道院で修道士達が作っていたお酒だが、そんな豆知識を自分が持っているのは以前、同じくシャルトリューズ修道院で飼われていたと言う歴史を持つシャルトリューという猫が飼いたくて色々と調べた時にこれらの豆知識を知るに至ったのである。この世の中に無駄な知識などない。
ちなみに、グランド・シャルトルーズ修道院を取材したドキュメンタリ↓
-新宿・歌舞伎町のキャバクラで働く- 大いなる沈黙 -
ちなみにシャルトリューはこちら。ロシアンブルーとかブリティッシュショートヘアーと同系列の猫種になる。シャルトリューについて語り始めると止まらないのでほどほどにしておく。
お酒のほうのシャルトリューズは、緑と黄色の2種類があるとのこと。前者は55%、後者は40%といずれもアルコール度高目。ここで何を思ったか私は前者を選択。トニックウォーターで割って飲むのが良いとのことでお勧めに従う。
酔いが廻っていたらしく、酒の写真はないのだが、淡い緑色のきれいなお酒である。
しかし割ってもなおアルコール度数は高いね。薬草の独特の薫りとほんのりとした甘味が美味しかった。
息子さん曰く、「シャルトリューズを〆に飲むお客さんも多いです、度数は高いけど翌日に残しません」とのこと。しかしやっぱり自分には強過ぎたようでここでノックダウン。
本当はバー梯子したかったのだけど、すごすごと帰ることにした。
ちなみにお勘定は3杯で4みなほん。リーズナブルだわね。
さいごに
歴史のあるオーセンティックバーで、歴史のあるオリジナルカクテルを飲めて非常に良い体験になった。
しこたま飲んだのだが、たしかに翌日には残らなかった。シャルトリューズの薬草の効果だろうか。
また神戸に来る際には是非訪れたい。
では