美酒と美食と店主の駄洒落 大阪そむりえ亭の夜
さて
先日大阪を代表するワインバーである、「ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭」を訪れたのでそれについて語るとしよう。
同店は大阪はアメリカ村の近く、雑居ビルの1階に店を構えている。店の入り口の印象は一見キャバレー風ですらあるが、一歩店内に足を踏み入れればそこは美酒と美食のパラダイスなのだ(大袈裟)。
店内に入ると右手にカウンタ席が6席ほど、左手にテーブル席、奥にもテーブル席があるのだが、この店の魅力を十二分に楽しもうと思ったらやはりカウンタ席に座るのが常道なのだろう。
私を招待してくれた友人があらかじめ店に連絡を入れてくれていて、カウンタ席をキープして頂いた。有り難い。
そむりえ亭独自のシステム
同店は非常に面白いシステムで、まず料理をアラカルトで何品かオーダーすると、あとは店主の樋口誠さん(日本ソムリエ協会副会長)が料理に合わせたワインを選んでくれてサーブしてくれる。
「ダイニング・ウィズ・ワイン」という店名そのもののシステムである。
自分はワインをワインとして飲み始めてかれこれ10年以上にはなるけれども、飲んだ翌日にはいろんなことを忘れてしまうので、一向に知識が深まらない。そんな永遠のワイン初心者の自分には有り難いシステムだ。
餅は餅屋、ワインはソムリエと言うわけで、プロに任せればこちらは安心していられる。
店主のハイレベルな駄洒落
そして同店のもう一つの特徴は、店主の樋口さんが時折放り込んでくる駄洒落。これはなかなかにレベルが高いので、自分は当意即妙な返しが出来なかったのであるが、同行の友人は慣れたもので丁々発止のやり取りを樋口氏と交わしていてさすがだなと感心したり。
まぁ大阪、否、日本を代表するワインバーでまさか店主が駄洒落を放り込んでくるとは初めて訪れる人間には思いもよらないわけで。
この日の駄洒落で印象に残ったのは、サラミを載せた皿を持ってきて、
「皿によーく注目してください」
「皿見(さらみ)」
っていうネタ。
素晴らしい。
マリアージュの真の意味を知る
個々の料理の味ももちろん素晴らしいのだが、それとワインを合わせることで旨味が幾層倍にも増して感じられた。これぞまさにマリアージュの神髄だなと思った。脱帽。
以下にこの日頂いた料理とワインの写真を載せていくとする。
お通しの串焼き
問題のサラミ
スッポンのコロッケ
秋刀魚
ジビエは雷鳥
この日の最高のヒトサラは白トリュフのオムレツ
フロマージュ
美酒と美食と店主の駄洒落、樋口劇場を思う存分満喫させて頂きました。
さいごに
大阪で何かウマイものを食べようと思ったら、今までは串の店うえしま一択だったけど、これからはこちらとの二択になるな。
うーン悩ましい。
では
ダイニング・ウイズ・ワイン そむりえ亭 (フレンチ / 四ツ橋駅、心斎橋駅、大阪難波駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
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