新国立競技場のデザイン案が公表された

さて

ザハ・ハディド氏によるデザインが一旦採用されたものの白紙に戻され、計画が一からやり直しになっていた新国立競技場のデザインコンペが最終2案に絞られ、それが本日JSCのウェブサイト上で公表された。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151214/k10010340661000.htmlwww3.nhk.or.jp

自分もJSCのサイトを見に行って、提案書のPDFを落としてきて読んでみた(画像を見ただけだけど)。

新国立競技場整備事業に関する技術提案書 | 新国立競技場 | JAPAN SPORT COU

個人的な印象としてはB案のほうが周囲に公園を整備したりしていて良いかなと思ったけど、建築についてはよく分からないから、あくまで素人の印象にすぎない。

建築家を言い当てる眼力

ところで、このニュースに付けられたブコメで、A案B案の建築家名をずばり言い当てている方がいた。

新国立競技場 2グループの提案書を公表 NHKニュース

木のほうが隈さん、白いほうが伊藤さんだな。間違いなく。

2015/12/14 18:04
新国立競技場 2グループの提案書を公表 NHKニュース

隈研吾と伊東豊雄?

2015/12/14 16:52

正式には建築家の名前は公表されていないにも関わらず、このお二方は建築家名をずばりと挙げておられる。

自分は建築についてはあまり勉強していないから、隈研吾さんは名前くらいは知っていたけど、もうお一方の伊東豊雄さんは初耳だった。

初見の作品を作者を知らない状態で見聞きして作者を言い当てることは、ある程度その分野に精通し、各作者の作品を渉猟していればできるようになるんだろう。

例えば音楽で言えば、初めて聞く曲でもこれはモーツアルト、あれはバッハと言い当てたり、絵画でも絵のタッチからこれはルノアール、あれはピカソとか推察できよう。

これに関しては、サイバーメガネさんが以前ブログでこう書かれていた。

芸術を読み解いていって、それを解釈可能になるようにするためには、常日頃から沢山の芸術作品に触れている必要がある。また、その芸術がどのような歴史的文脈の中で成立してきたのかを知っている知識が必要である。その意味で、「芸術は記号化されうる」。

芸術とは言語である - はてな村定点観測所

建築においてもこのような眼力を養っている方がいると言うことで、素直に感服する。

さいごに

実は自分は旧国立競技場には一度も入ったことはない、けどもその周辺をよくうろちょろしていたので、新国立競技場建設問題にもそこそこの興味を抱いてウォッチしている。

どちらの案が選ばれるにせよ、公明正大な選考が行われることを祈るばかりである。

では


igcn.hateblo.jp

igcn.hateblo.jp

追記:
隈研吾氏と伊東豊雄氏の2組がコンペに参加したというのは既知の事だったようです。御指摘を頂きまして有り難うございました。