映画「帝都物語」を観たon Netflix

さて

Netflix正式契約記念と言うわけでもないが、映画「帝都物語」を観たのでそれについて語るとしよう。1988年公開。

監督:実相寺昭雄
原作:荒俣宏
脚本:林海象
コンセプチュアルデザイナー:H・R・ギーガー
出演者:
勝新太郎
嶋田久作
原田美枝子
石田純一
坂東玉三郎
宍戸錠
中村嘉葎雄
大滝秀治
西村晃
平幹二朗
など豪華出演陣。

あらすじは

平将門の怨霊を復活させて帝都東京を破壊せしめん目論む怪人加藤保憲とそれを阻止せんとする人々の闘いを明治末期から大正時代の史実を織り交ぜながら描く

というお話だ。

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昭和を代表する名優達の競演

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この映画の楽しみのひとつは、昭和を代表する名優達が多数豪華出演しているところ。主役の悪役加藤保憲を演じた嶋田久作の怪演もさることながら、「不倫は文化」の暴言や「革靴を素足で履く」などの奇行で知られる石田純一が加藤と対決する重要な役どころをやや稚拙な演技で熱演している。

時代を代表する文化人達が登場するのも面白いところで、実業家の渋沢栄一、物理学者の寺田寅彦、作家の森鴎外、幸田露伴、泉鏡花、東洋初のロボット學天則の開発者西村真琴(次男の西村晃(水戸黄門)が演じた)などなどが登場し、それぞれ重要な役割を担っている。

昭和特撮技法

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CG全盛期の現代の水準から見ると児戯にも見えてしまうのだが昭和の特撮で描かれた天変地異や式神(加藤らが操るクリーチャー)も見ていて楽しかったな。

原作は荒俣宏先生

「帝都物語」の原作者は博物学者の荒俣宏先生。映画化された当時は自分は中学生だったが、当時の周囲のおタッキーな友人達がこぞって原作小説を読んでいた事を良く覚えている。自分は残念ながら原作を読んでいないので、そのうち読みたい。

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さいごに

と言うなんだか薄口の感想。続編の「帝都大戦」も近々見る予定。

75/100点