場所を案内するのにGoogleマップを貼るのは不親切だと思う。
さて
これは常々思っていたことで、ちょうどいい機会なので言っておきたい。
あるお店に初めて行こうと思った時、お店のサイトを見ると住所とともに地図が掲載されていることがある。昔はイラストの地図を貼っているサイトが多かったのだが、最近はGoogleマップを埋め込んで貼っているお店が増えてきた。
個人的にはこれが非常に分かりにくくて嫌だなと思っていた。Googleマップは情報がてんこ盛り過ぎて、(目的地に辿り着くためには不要な)様々な建物の名前などの情報がかえってノイズになってしまって分かりにくい。
それからこれはいまだにiPhone 5sを愛用している自分に固有の問題かも知れないけど、iPhoneの小さな画面上でウェブサイト上にGoogleマップを貼られると、そこから下へ画面をスクロールできなくなってしまうのだ(スクロールしようとしてもマップがスクロールしてしまう)。
↓はてな京都オフィスのGoogleマップ↓
Googleマップを見たければ自分で住所を打ち込めば、あるいはコピペすれば一発で調べられるわけで、サイトに載せるアクセス地図は例えば以下のようなイラスト地図を載せて欲しいと思っている。
http://www.kamihiko-ki.jp/map.htmlより
進むべき道の名前や、ルート上の曲がり角に在るランドマークが分かりやすく描かれている。
地図を書かずにGoogleマップを貼ると言う人々
なぜ急にこんなことを言い出したかというと今日読んだこちらの記事がきっかけ。
幼稚園に提出する書類に園から自宅までの地図を書くのが面倒だという4コマ漫画。家庭訪問に来た先生は実際にはGoogleマップを見ながら来ましたと言うオチがついている。
確かに実際に訪問する時にはGoogleマップなりiPhoneのマップアプリなりに自分も案内してもらうだろうと思うのだけど、こちらの記事に付けられたブコメで「Googleマップを印刷してそのまま貼り付ける」という意見が非常に多かったことに驚かされた。
地図を書くために要求される能力
この4コマ漫画の場合だと幼稚園から自宅までの地図、ショップ案内の場合だったら例えば最寄り駅からショップまでの案内地図になるけど、地図を書くときには訪れる人の立場になってルートを考え、途中途中の曲がり角などにあるランドマークを記載していく作業が必要になる。
これは確かに面倒な作業だと思うけど、一定の知性を要求される作業だ。
【4コマ漫画】先生も頼りにしているGoogle先生 - やめて!ハハのライフはもうゼロよ!手書き地図の分かりやすさで親の知性が忖度できる。ここは手抜きしてはいけないところ。
2016/05/12 11:13
手書き地図の分かりやすさで親の知性が忖度できる。ここは手抜きしてはいけないところ。 - iGCN のブックマーク / はてなブックマーク
自分が園の先生だったら、「園から自宅までの地図を書いて下さい」と言う要求に対してGoogleマップを貼り付ける親がいたとしたら、「お察し」してしまう。
電話で他人を目的地に誘導できるか?
地図を書く能力を試される別のシチュエーションとして、電話で他人を目的地まで誘導することを考えてみると分かりやすいと思う。相手がガラケーしか持っていなくてGoogleマップなどの利器が使えないとすると、相手に目の前にある建物や交差点名などを教えてもらって現在地を把握し、そこから進むべき道、曲がるべき角を逐一指示して行く必要がある。
住宅街の曲がり角にはいちいち標識などないから、例えば「○○歯科の角を右に」とか、「セブンイレブンの横の道を入る」などと説明していくことになる。
先に述べた「地図を書く能力」が無いとこれはなかなかの難事業になるだろう。
さいごに
訪れる人の立場になって地図を書くのはなかなか難しいけど、手抜きをせずに取り組みたいところ。
では