映画「デットプール」観てきた(ネタバレなし感想)
さて
6月1日に公開された映画「デッドプール」を公開初日に早速観てきたのでそのことについて語るとしよう。
日本公開:2016年
監督: ティム・ミラー
出演:ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、エド・スクライン、T・J・ミラー、ジーナ・カラーノなど
あらすじは
スーパーだけどヒーローじゃないデッドプールの個人的な愛と復讐の物語
というお話だ。端折りすぎてなんの事やら分からないけど、まぁ劇場で確認して下さい。
普段はガラガラの静岡市内の某映画館がほぼ満席の客の入りだったのは映画ファンサービスデイだったせいか、本作への期待の高さ故か。
X-MENシリーズの外伝コメディ?
日本よ、これが全身コンドームだ。#デッドプール pic.twitter.com/wfFcCOHZgN
— 映画『デッドプール』 (@DeadpoolMovieJP) 2016年5月28日
最近は映画館に行く前に作品についてあれこれ下調べをすることがなくなってきた。本作についてもTwitterのタイムラインに流れてくる公式ツイート(のリツイート)からアメコミヒーローモノの中でもコメディ的位置づけなのだろうぐらいに思っていたけど、予想をはるかに上回る下ネタ満載、メタネタ満載の爆笑作品に仕上がっていた。
X-MENシリーズへの言及が特に多く(マーベル作品だからね)、実際X-MENが二人登場する。
左の女の子がネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(新キャラ)、右がコロッサス(X-MENシリーズ登場暦あり)。X-MENシリーズはおおむね観ている筈だが記憶力の悪い自分には二人ともが新キャラに見えたよ、とほほ。
デッドプールの魅力
あらすじのところに「スーパーだけどヒーローじゃない」と書いたけど、デッドプールが旧来のアメコミヒーローモノと一線を画しているのは、一般的なヒーロー達は自分の力を自覚してそれに伴う責任の重圧に悩んだり、飽くまで世界平和のために自分を犠牲にして闘ったりするわけだけどデッドプールはそんなことしない。
闘う動機は純粋に復讐のためだし、悪党は容赦なく撃ち殺すし刺し殺すし、責任感なんて欠片もなさそうだし。眉をひそめたくなるようなキャラクターだけど、軽妙な喋りとコミカルな動きに思わず許してしまう、愛すべきヤツなのだ。
ちなみにデッドプールを演じているのはライアン・レイノルズ。かつてPeople誌が選ぶ「最もセクシーな男」に選出された事もあるらしい。個人的にはそこまでカッコイイとも思わないんだけどな。だが、私生活ではスカーレット・ヨハンソンと結婚していた(デッドプールとブラック・ウィドウ!!)ので、やっぱりイケメンなんだな。
飛び交うメタネタは上級者向けか
第四の壁という言葉がある(今回初めて知った)。その意味は、
プロセニアム・アーチ付きの舞台の正面に位置する、想像上の透明な壁であり、フィクションである演劇内の世界と観客のいる現実世界との境界を表す概念である。観客は、観客席からこの第4の壁を通して演じられる世界を見ることになる。
デッドプールはこの第四の壁をやすやすと突破して観客に何度も語りかけてくる。映画の製作費について言及したり、他のマーベル作品の登場人物について言及したり、他作品の出演俳優について語ったりとメタネタが満載となっている。マーベル作品はほとんど観ている筈なのだけど、最近記憶力が弱ってきているのでネタはおそらく半分くらいしか分からなかったのじゃないか。周りの客が笑っているのになんの事やらと言う場面もいくつかあった。
デッドプールは一見にやさしいが、一見に厳しい作品でもある。
— さよたま (@Sanyontama) 2016年6月1日
さよたまさんのこのツイートを観に行く前に読んでなんのこっちゃと思ったけど、見終わってから深く納得した。観る者の映画リテラシが問われる作品。自分はネタ半分くらいしか分からなかった気がする。知っていれば笑えるようなネタが満載。https://t.co/sRpd4zAHSh
— iGCN (@iGCN) 2016年6月1日
マーベル系の映画、特にX-MENシリーズを観ていないと笑えないところが多いじゃないかな。かと言ってメタネタ以外の笑いも満載だから楽しめないと言うわけではないのだけど。
隣に座ってたオネーさん、スタン・リーの登場シーンで笑ってたので、通なんだなと思ったり。
さいごに
いわゆるアメコミヒーローモノを期待していくと肩透かしをくらうけど、まぁお勧めです。
85/100点
では