IngressエージェントがポケモンGOをプレイして思ったこと

さて

7月22日のポケモンGO配信と同日にうっかり早速ダウンロードして遊び始めているiGCNです。配信当初はサーバーが混雑していてなかなかゲームを始められませんでしたが、夜以降は安定してゲームすることができるようになって一安心。数日間プレイした雑感をIngressとの比較を中心に語ってみようと思います。

ポケストップ/ジム ≒ Ingressポータル

先日も書いた通り、ポケモンGOがベースとしているNiantic LabsのゲームがIngressです。

Ingressでは各地の名所旧跡やローソン、ソフトバンクショップなどがポータルと呼ばれるスポットになり、ポータル同士を結び合せてコントロールフィールドと呼ばれる三角形をつくるのが目的のゲームです。Ingressにおけるポータルは、お城や記念碑などの名所旧跡以外にもプレイヤー(エージェント)達が申請した街角のトマソンなどもポータルとして登録されてきました。現在ポータルの申請はストップしており、ポータルがこれ以上増えることはありません。

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ざっとプレイした印象ですが、ポケモンGOにおけるポケストップ/ジムは、Ingressのポータルをそのまま流用しているようです。もっともIngressで企業連携によりポータルとなっていたローソン、ソフトバンクショップ、三菱東京UFJ銀行、伊藤園自販機などは除外されています。また、あまりにも距離が近すぎるポータルは除かれている事例も確認できました。

ポケストップはアイテム補充の場でしかない

先述の通りIngressにおけるポータルはコントロールフィールドを形成するための頂点に相当するため、ポータル同士の位置関係が非常に重要になっています。ポータル同士を結びつけるためにはポータルキーと呼ばれるアイテムを入手する必要があり、

「○○のポータルキーをもっているからこのポータルからリンクが張れるな」
「こことここにリンクを貼りたいけど、別のリンクが邪魔をしていてできないや、リンクを切るためにポータルを攻撃しにいこう」

などとスマホの画面を眺めながら考えるのが非常に楽しいのです。

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Ingressガチエージェント勢は、ポータル同士を結び合せた場合に三角形がどのように形成されるかを常に考えながら行動しているため、近隣のポータルの位置関係は全て把握しています。

しかし、ポケモンGOにおけるポケストップはアイテム補充の場でしかありません。ぶっちゃけポケストップの名前すら知る必要もなく、ただ地図上に現れたアイコンをめがけて移動して、横方向にフリックするだけの作業です。そこにクリエイティビティは欠片もありません。

マクドナルドとの提携の意味?

igcn.hateblo.jp

ポケモンGO配信の前日に、マクドナルドとポケモンGOのコラボレーションの意義についてドヤ顔で語る記事を書きました(今読み返すとなかなか恥ずかしい)。その中でマクドナルドは「ジム」になるのではないかと書きました。少し長いですが引用します。

自分はマクドナルドは「ジム」になるのではないかと考えています。
「ポケストップ」は基本的にアイテム補給の場であり、多数の「ポケストップ」を歩き回らねばならないので長時間の滞在には不向です。一方「ジム」は戦いの場であり、攻撃側・防御側ともに長時間の滞在が見込まれると言う利点があります。
「ジム」が戦いの場であることから、プレーヤー同士トラブルの多くも「ジム」で生じることが想定されます。トラブル対策と言う観点で言うと、たとえばコンビニなどですと時間帯によっては店員が一人しかいないと言うことはザラであり、トラブルに介入することは困難と思われます。マクドナルドであれば常に複数の店員がいるので、トラブルの予防や仲裁に有用と考えられます。

ポケモンGOとマクドナルドのコラボレーションの意義をIngressエージェントが考察する - Noblesse Oblige 2nd by iGCN

しかし実際にはマクドナルドはただのポケストップでしかありませんでした。ただ、ポケストップではルアーモジュールやおこうといったアイテムを使ってポケモンをおびき寄せることができます。一般トレーナーや、あるいは店のスタッフがルアーモジュールを使うことで集客効果が見込めるかも知れません。

toyokeizai.net

ポケストップになることと、ルアーモジュールの併用で集客が見込めるとなると、今後多くの企業がポケストップに名乗りを上げてコラボレーションが進むことが期待されますね。

歩きスマホ問題について

ポケモンGOをしながら運転をしたり、歩きスマホの問題が既に指摘され始めています。ポケストップの位置を確認しながら歩いたり、ポケモンの出現を確認するためにそうなってしまうのでしょう。

前者については私は近隣のポケストップの位置(すなわちIngressのポータル)は全て把握しているので全く問題ありません。

後者についても、ポケモンが出現した場合にバイブで知らせる機能があるので画面を見ながら歩く必要は全くないのです。

ポケストップに着いたらアイテムをゲットし、次のポケストップの位置を確認したうえでスマホを手に握りしめ前を向いて歩いていく、と言うのがお勧めのプレイ法と思います。

今後、ポケモンとエンカウントした時に通知をするポケモンゴープラスという外部アイテムが発売される予定のようなので、その発売が待たれます。

田舎はポケストップ少な過ぎ問題

田舎ではポケストップが少なすぎてポケモンにも遭遇できず、ゲームが面白くないと言う声も聞こえ始めています。これはひとえにIngressのポータル数に依存するもので、現地のIngressエージェントの活動性の高低によるものと思われます。

かつて北関東の某県を訪れた時にIngressをプレイしながら散歩したのですが、「これ、なんでポータルじゃないの?」と思うようなお寺やお地蔵さんなどが多数あり、地元でIngressがあまり流行っていないのかな?と思ったことがありました。

私の地元の静岡市は非常にIngressエージェントの活動が活発*1で、もともと名跡が多いこともありますが現地エージェントの地道なポータル申請によって非常に多くのポータル、すなわちポケストップ/ジムがあります。かく言う自分も1つポータル申請して通ったことがあり、記念にポータルキーをもらったのは良い思い出です。

Ingressの場合はポータルが少なければ逆に巨大なコントロールフィールドを作成すると言う愉しみ方があるのですが、ポケモンGOの場合は単にフラストレーションがたまるだけで、これは今後解決が必要な問題と思います。

ジムバトル、マジ勝てない

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レベル5になって早速ジムバトルに挑戦してみましたが全く勝てる気配がありませんでした。というかそもそもジムバトルについてのチュートリアルがなくて、何をどう操作したら良いかもよく分からない有り様。時が経つほど高レベルトレーナー達が跋扈して、低レベルトレーナーは蹂躙されるだけになり、プレーヤー離れの一因になってしまうのではないでしょうか?

自分はジムバトルについては諦め気味で、単にポケモンを集めるだけのプレイになりつつありますが、そもそもポケモンネイティブ世代ではないので、ポケモンの名前もよく分からないし、プレイに身が入りません・・・

さいごに

ポケモンGOはあまりに爆発的に流行してしまったので、飽きられるのも早いのではないかと危惧しています。実際任天堂の株価もポケストップ安とまではいかないものの下落しているようです。

いずれにしても今後の動向から目が離せません。

では