ミニミニ大作戦(2003)を観たon Netflix:AAAクラスのB級映画!
さて
映画「ミニミニ大作戦(2003)」を観たのでそのことについて語るとしよう。
日本公開:2003年
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:マーク・ウォールバーグ、シャーリーズ・セロン、エドワード・ノートン、ジェイソン・ステイサム、ドナルド・サザーランドなど
本作は1969年に制作されたマイケル・ケイン主演(!)の同名映画のリメイク作品。というのはあとから調べて知った話で、時間があるからNetflixで映画でも観るベ、ジェイソン・ステイサム兄貴が出ているならハズレはないだろう、と考えて見始めたらこれが思わぬ掘り出し物だったという作品。
超豪華キャスト出演
あらすじは
ベネチアで3500万ドル相当の金塊の強奪に成功したチャーリー(マーク・ウォールバーグ)一味だったが、仲間に裏切られて金塊を失い、さらにチャーリーが父のように慕っていたジョン(ドナルド・サザーランド)を殺されてしまう。裏切り者がロスに潜伏していることを知ったチャーリーは、ジョンの娘で凄腕の錠前屋のステラ(シャーリーズ・セロン)を仲間に引き入れ、金塊の再奪還作戦を計画する・・・
というお話だ。
裏切り者が誰かってのは敢えてここには書かないけど、出演者のリストを見れば一目瞭然でこいつが裏切るんだろうなという人が裏切ります。予想通りの展開で思わず笑ってしまったけど。
出演者がとにかく豪華で驚く。今やハリウッドで主演級の活躍をしている俳優たちが多数出演しているけど、ドナルド・サザーランドを除けばみなまだ駆け出し/売り出し中だったのだろう。今現在のギャラでこの映画を作ろうとしたら一体いくらかかるのか想像もつかないレベルだ。
ルパン三世的なケイパーもの
「ケイパーもの」って言葉は宇多丸さんの映画評を聞いていて知ったのだけど、別名「チーム強奪もの」、様々な特殊技能を持ったプロが集結して力を合わせてお宝を盗みだすお話のことを指す。「オーシャンズ11」のシリーズとか、「グランド・イリュージョン」とか。
自分はこの作品を観ながら「ルパン三世みたいだな」と思った。冒頭の金塊を盗みだすシーンの荒唐無稽な作戦がいかにもルパン三世的だった。最初の舞台がベネチアだけあって、カーチェイスならぬ水路をモーターボートで追いつ追われつするボートチェイスシーンがあるんだけど、今までに観た事もない映像で手に汗を握ってグッと画面に引き込まれた。
ジェイソン・ステイサムがフェイスマン的役を演じる不思議
自分はジェイソン・ステイサム見たさにこの映画を観たのだけど、ステイサムの売りのアクションシーンの見せ場はほとんどなくてちょっと拍子抜けした。ジェイソン兄貴が演じているのは通称ハンサム・ロブという役で、その名の通り流し目で女をイチコロにする能力の持ち主という設定。ちょっと無理があるぞ。
「自慢のルックスに、女は皆イチコロさ。ハッタリかましてミサイルからブラジャーまで何でも揃えてみせるぜぃ」という特攻野郎Aチームのフェイスマンを思わせる役どころで、実際女をイチコロにして道具を調達するシーンがある。やっぱり無理があるな。
まぁ男性ホルモンが出まくってて、女性はフェロモンを感じちゃうのかもしれませんがね。
タイトルの意味
本作のタイトル、原題は"The Italian Job"である。オリジナル映画では主な舞台がイタリアだったようで、イタリア警察の後手後手ぶりを皮肉ったタイトルとのこと。日本語版のタイトルの「ミニミニ大作戦」は車のMINIが活躍するから。実際本作でもMINIを使ったアッと驚く強奪計画が立案されるのであるが、詳しくは実際に見て下さいな。
さいごに
ハリウッドの一流スターたちの共演も楽しく、ワクワクしながら観ることができた。シャーリーズ・セロンのちょっとお色気シーンもあり。
折りに触れて見返したい一作。
95/100点
では
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