エマ・ストーン x ライアン・ゴズリング出演のラブコメ映画「ラブ・アゲイン」が最高だった

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さて

映画「ラブ・アゲイン」を観たのでそのことについて語るとしよう。

日本公開:2011年

監督:グレン・フィカーラ、ジョン・レクア

出演:スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、ジュリアン・ムーア、エマ・ストーン、マリサ・トメイ、俺たちのケヴィン・ベーコン

この映画、実は観るのは2回目で。一回目は海外旅行へ行く飛行機の中で見た記憶がある。ぶっちゃけ期待せずに見始めたところ、思いの外面白く、またエマ・ストーンとライアン・ゴズリングの若い二人のカップルに魅せられて以来、自分はこの二人のファンになったのだった。

今回このタイミングで見直したのは自分が今多いに期待を寄せている、2月17日に本邦公開予定の映画「ラ・ラ・ランド」でエマ・ストーンとライアン・ゴズリングの二人が再び共演しており、その予習(復習か?)をしたかったと言うのが理由。


La La Land (2016 Movie) Official Trailer – 'Dreamers'

「ラブ・アゲイン」あらすじ

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本作のあらすじは

主人公のキャル・ウィーバー(スティーブ・カレル)は高校時代に知りあって恋に落ちそのまま結婚した妻エミリー(ジュリアン・ムーア)から突然離婚を突きつけられる。しかも妻は同僚の男(俺たちのケヴィン・ベーコン)と関係を持ったと言う。ショックを受けて家を飛び出し一人暮らしを始めるキャル。バーに出かけて酔いに任せてグチグチひとりごちているところをイケメンの青年ジェイコブ(ライアン・ゴズリング)に声をかけられる。ジェイコブは夜毎このバーに繰り出しては女性たちをひっかけ一夜の逢瀬を楽しむ凄腕のナンパ師だった。ジェイコブはキャルを弟子入りさせて、服装や髪形、靴や言動などを徹底的に改良して、女性を口説き落とすテクニックを教え込んでいく・・・

というお話だ。

巧みな脚本

今回5年ぶりに見返したわけだけど、見返してみるとやっぱり良い映画だったし、小道具の使い方、複数張られた伏線を最後に見事に回収してく点など脚本がとても巧みだなと思った。

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たとえば映画冒頭、キャルとエミリー夫婦がレストランで食事をしていると唐突にエミリーが離婚を突きつけると言うストーリーの発端となる重要なシーン。画面は他の客たちの足下をパンしながら映していく。お洒落なヒールや革靴が互いに絡みあうように触れ合って親密なデートを想起させる。と、キャルの足下に画面が遷移すると、彼が履いているのはその場に似つかわしくないニューバランスのスニーカーで、妻の足下とも距離が離れており二人の心理的な距離感を暗示する。

二人の会話もなんとなく噛みあっていない。もう満腹だからデザートは一品頼んでシェアしよう(英語ではsplit)というキャルに対して、離婚を突きつけるエミリー。split(仲間割れや不和の意味がある)という言葉をきっかけに離婚の決断が下されたのだなぁと思わせられる。

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本作は主要登場人物だけでもキャルとエミリー夫妻、間男の俺たちのケビン・ベーコン、キャルがナンパに成功して性交するアル中の女教師(マリサ・トメイ)、ナンパ師のジェイコブと彼が恋に落ちる若き女(エマ・ストーン)、そしてキャル夫妻の長男に彼が恋するベビーシッターの女子高生とその両親、と大量の人物が出てくるのだが、それらの人々の愛憎模様が破綻なく、かつ混乱なく描かれているのはやはり脚本の妙と言えると思う。

ニューバランス407の悲惨な使われよう

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映画冒頭でダサさの象徴として登場した主人公キャルの自慢のニューバランスは407なのだが、これが後にもひどい扱いを受ける。ジェイコブに弟子入りしたキャルがある日ショッピングモールに呼び出される。モールで一通りの衣装を買いそろえてイケてるオヤジに変身すると言うシークエンスなのだが、出合い頭にキャルのスニーカーに目をつけたジェイコブは、ちょっと見せてみろと言って靴を取り上げると階下に放り投げて捨ててしまう。

その時のジェイコブのセリフ、「スティーブ・ジョブスか?」「アップル社のCEOなのか?」ってのに大爆笑。このあとの買物に出かけたところでキャルが取りだした財布がマジックテープのバリバリバリーってヤツだったのにまた大爆笑したり。

ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの輝かしさ

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クダクダ述べてきたけど、本作の最大の魅力はやはりライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの若きカップルの輝かしい美しさにあるのではないだろうか。

ライアン・ゴズリングは当時31歳、エマ・ストーンは23歳と、それぞれ男盛り女盛りの一番良い時期がフィルムに納められているように思う。

エマ・ストーンの役どころは、これまで真面目一筋で生きてきたものの、密かに好意を寄せていた男に期待していたプロポーズをしてもらうことが出来ず、自棄になって冒険したくなってしまうといった設定で、観ていてなんだか親心をくすぐられると言うか、応援したくなると言うか、まぁ要するに自分はエマ・ストーンの大ファンなのである。

女性ファンにとっては、ライアン・ゴズリングが美肉体を披露するシーンもあるので必見であります。

さいごに

気軽に観ることが出来て、散々笑って最後にはホロっとこさせるB級ラブコメの傑作。2月公開の「ラ・ラ・ランド」の予習のために自分は観たけど、「ラ・ラ・ランド」を観てから復習がてら観るのも良いかもしれない。

是非一度ごらん下さい。

99/100点

では


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