「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」観た 近年稀に観るクソ of クソ映画
さて
映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」をNetflixで観たのでそのことについて語るとしよう。
日本公開:2016年
監督:ザック・スナイダー
脚本:クリス・テリオ、デヴィッド・S・ゴイヤー
出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、ジェシー・アイゼンバーグ、ローレンス・フィッシュバーン、ジェレミー・アイアンズ、ガル・ガドット
音楽:ハンス・ジマー、ジャンキーXL
映画を観はじめて1時間後のツイート。
「バットマンvsスーパーマン」を見始めて1時間になるけど、一向に面白くなってくる気配がないのだが。
— iGCN@はてなブログ (@iGCN) 2017年2月15日
映画鑑賞直後のツイート。
損切り出来ずに結局最後まで観てしまったけど、やっぱりクソofクソ映画だった。良かったのは音楽とワンダーウーマンだけ。俺の2時間半を返せ! マイナス30点。 https://t.co/EZ8di1xBho
— iGCN@はてなブログ (@iGCN) 2017年2月15日
と言うわけで、貴重な平日の自由時間を2時間半もこのクソ of クソ映画に費やしてしまった。Netflixで定額だから、金を返せとは言わないけど、時間を返せ!
以下はクソ映画を見させられた怒りを吐きだすためだけの記事となります。あらかじめ御了承ください。
あらすじ
バットマンとスーパーマンを闘わせてみたら面白いんじゃね?
ストーリーが分かりにくい
お話としてはスーパーマンのリブート第1作「マン・オブ・スティール」からの続きに当たる本作。「マン(ry」でスーパーマンとゾッド将軍が大規模な市街戦を繰り広げた陰で、多くの市民が犠牲となったことから、スーパーマンはヒーローではなくてトラブルを地球に持ち込んだ厄介者なのではないか、との疑念が市民の中に巻き起こってきてと言うのがストーリーの発端となる。
自分も「マン(ry」は劇場に観に行ったけれども、それから3年以上が経過していて詳細をもはや覚えていなかった。スーパーマンことクラーク・ケントのことはさすがに忘れないけど、本作にも登場する恋人や母親のことはすっかり忘れていたわ。
映画冒頭で、なんの説明もなくいきなり街がゲンゴロウみたいな宇宙船に襲われて、ブルース・ウェインは自身の会社のビルに危機が迫っていることに気付いて部下に避難を指示するものの犠牲者が多数生じてしまう。映画を見終わって振り返れば、「マン(ry」からの引用シーンだと分かったけど、見ている最中はなんのこっちゃ分からず、うっかり早送りしてシーンを飛ばしちゃったのじゃないかと不安になったわ。ちょっと脚本が不親切なんじゃないか。
そもそもなんでベン・アフレックがバットマンなの
自分はクリストファー・ノーラン版のダークナイト3部作を観て育った世代*1なので、本当はメチャクチャ才能があって頭がいい筈なのにどこから見ても賢そうに見えないケツアゴ男のベン・アフレックがブルース・ウェインを演じると言うことにどうしても合点が行かない。
ベン・アフレックってのは実は映画人としては凄い人で、1997年にはマット・デイモンと共同で脚本を書いた「グッド・ウィル・ハンティング」でアカデミー脚本賞を受賞しているし、2012年に制作・監督した「アルゴ」ではアカデミー作品賞を受賞している。こんな素晴らしい業績を残しているにも関わらずどこか頼りなさ気な、少し抜けたような風貌がなんとも残念きわまりなくて、そういう意味では「ゴーン・ガール」で妻に逃げられて振り回される男役は当たり役だったように思う。
ブルース・ウェインと言う役柄は、大金持ちだけど両親を暴漢に殺されて心に闇を抱えるビジランテであって、どうにもあの間の抜けた風貌からは心の闇が見えてこなかった。
ジェレミー・アイアンズLOVE
ところで今回の映画では執事のアルフレッドをジェレミー・アイアンズが演じている。彼はmy fovouriteアクターの1人であり、ファム・ファタールに囚われて堕ちていく男を演じさせたら右に出るもののいないイギリスの名優である。世間的には「ダイ・ハード3」の悪役が代表作のように思われているかもしれないが、俺の中では彼の代表作はジョン・ローンの女装を見抜けずに恋に落ちてしまう間抜けな外交官役を演じた鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督の「M・バタフライ」なのである。これは怪作であるから是非一度は見て欲しいところだけれどもなかなか入手困難なんだよなぁと思ったらAmazonビデオにあったのでリンクを張っておきます。マジかよAmazonビデオ最高だな。
ジェシー・アイゼンバーグがマーク・ザッカーバーグにしか見えない
本作の悪役の1人、レックス・ルーサーJr.を演じているのがジェシー・アイゼンバーグ。天才的なサイコパスサイエンティストと言った役どころだけど、初登場したシーンから一貫して映画「ソーシャルネットワーク」で彼が演じたFacebookの創業者CEOのマーク・ザッカーバーグにしか見えなかった。キャラ被り過ぎじゃない?
ワンダーウーマンことダイアナ・プリンスは良かった
ブルース・ウェインの行く先々に現れる謎の美女をイスラエル出身の女優、ガル・ガドットが演じている。謎の美女の間はすごく良かったのだけど、バットマンとスーパーマンが最強の敵ラスボスとの闘いで窮地に陥り、ワンダーウーマンとしての正体を現した途端にそのいかにもアメコミ然としたコスチュームにずっこけたわ。しかもメチャクチャ強いし。最初から出てきてくれれば良かったのに。
ブルース・ウェインの愛車について
バットマンことブルース・ウェインはアイアンマン、ドクター・ストレンジにならぶアメコミ界の大金持ちキャラクタである。ノーラン3部作ではブルース・ウェインはランボルギーニを乗り回していたけど、本作ではジープ・レネゲードに乗っている。
なんでアメ車に乗ってるんだよ!ガッカリだよ!と思っていたら映画中盤のパーティーに出かけるシーンではアストンマーティンのDB Mark IIIを乗りこなしていてカッコよかった。
さいごに
まぁ最終的にはバットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンの3人が力を合わせて悪を倒すわけだけども、色々とトラブルが積み重なって話がややこしくなってきていたから、スーパーマンが地球の周りをグルグル回って逆回転させて時間を逆戻しにしたら全て丸く収まるんじゃね?と思いながら見ていました。
俺の時間も逆戻ししてくれれば、この映画を観るのを止めたことだろうにな。
マイナス 30点/100点
では
*1:本当はバードマンがバットマンだった頃から知っているけど