映画「エンド・オブ・ホワイトハウス」観た on DVD

さて

TSUTAYAで借りてきたDVDシリーズ、「エンド・オブ・ホワイトハウス」を観たのでそれについて語るとしよう。2013年公開、アントワーン・フークア監督作品。出演にジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマンなど。

原題は"Olympus Has Fallen"で、ここで言うオリンパスはシークレットサービスの職員達がホワイトハウスを呼ぶ際のコードネームだ。ホワイトハウス内でテロリスト達に襲われたシークレットサービス職員が、"Olympus has fallen(ホワイトハウスが陥落した!)."と無線機に向かって報告しながら息絶えるシーンがある。

以下、ちょっとネタバレしているけど、正直この映画観る価値無いと思うので遠慮なくどうぞ。

あらすじ

President
お話は

ジェラルド・バトラーは元シークレットサービスの職員として合衆国大統領(アーロン・エッカート)の身辺警護に当たっていたが、任務中に不慮の事故で大統領夫人を死なせてしまう。
以降、シークレットサービスの現場を退き、ワシントンで事務仕事に当たっていた。折しも、韓国の首相が訪米し、ホワイトハウスで大統領との会談が開かれようとしていた。実はその韓国の訪問団の中に北朝鮮のテロリストが忍び込んでいて、ホワイトハウスを占拠、大統領を監禁しようとしていたのであった。

テロリスト達の要求は?

ジェラルド・バトラーは大統領を、そして世界を救うことが出来るのか?

といったところだ。

「ホワイトハウスダウン」との比較

先日も書いたけど、ほぼ同時期に制作・公開された映画「ホワイトハウスダウン」との類似点、あるいは相違点が気になりながら観ていた。
「ダウン」のほうが85点とすれば、本作「エンド」は35点くらいの出来だな。

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両者とも一言で言えば、「ダイハード in ホワイトハウス」って感じなんだけど、「エンド」の方がより「ダイハード感」が強くて、主人公は基本1人で戦うし、特に無線で外部と交信しながらテロリストを倒していく様がジョン・マクレーン感でまくりだった。
一方の「ダウン」の方は、大統領自身も戦う姿勢を見せていて、より力強い大統領像を描いていた気がする。

見終わった後の爽快感は圧倒的に「ダウン」の方が上で、日本人なのに「アメリカ合衆国万歳!」って叫びたくなる感があったぞ。まぁこっちはエンタメ映画の巨匠ローランド・エメリッヒが監督だからむべなるかな。

突っ込み所満載のストーリーに残虐描写

話を「エンド」の方に絞るけど、ストーリー展開に無理がありすぎて突っ込み所満載なのと、残虐描写が多すぎて、目を覆いたくなった。

たとえば。

ホワイトハウスを占拠したテロリストのリーダーが、映像で顔出ししながら要求を突きつけてくるシーンがある。それから暫くして、主人公がホワイトハウス内でテロリストの下っ端を拷問して、リーダーの名前を聞き出して報告する。すると作戦本部の方で、「こいつは国際指名手配されているテロリストだ!」って、初めて知ったかのようにざわつくんだけど、「そいつ、最初から顔出ししてたよね」って全力で突っ込みたくなったわ。

あと、テロリスト達が全米に配備されている核弾頭を自爆させるために必要な「ケルベロスコード」と呼ばれる暗証コード(3人がそれぞれ暗証コードを持っていて、それらが揃わないと解除できない)を国防長官、陸軍大将から聞き出すのだが、最後の一つの大統領の分は聞き出すシーンの無いまま入力されていて、コードが解除されてしまっていた。これは謎展開だった。
そして、その自爆シークエンスを解除するためのコードをホワイトハウス外にいた下院議長が持っているのだが、こちらは単一のコードで。しかも解除の操作はホワイトハウス内からしか行えないと言う。コードと解除装置が別々の場所にあったら意味なくね?

残虐描写が目立つのもイヤだったな。銃弾でヒトが撃たれたらいちいちブシャーブシャーと血しぶきが飛ぶし、主人公は相手がテロリストだと思って容赦なく刺し殺したり撃ち殺したりしまくるし。あるいはテロリスト達は女でも容赦なく血反吐を吐くまで蹴り飛ばして拷問したり。
そんな方向でリアリティを追求しなくても良いだろうと。

Olympus Has Fallenの真の意味は

最後にこれだけは言っておきたい。

これが本当の"Olympus Has Fallen"だ! OlympusHasFallen

"Olympus Has Fallen" = オリンパス株価暴落

お後がよろしいようで。

では

35/100点