ポケモンGOとマクドナルドのコラボレーションの意義をIngressエージェントが考察する

ポケモンGOとマクドナルドのコラボレーションの意義をIngressエージェントが考察する

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さて

皆さん今か今かとポケモンGOの日本での配信を待ちかまえている今日この頃と思います。本来ポケモンの発祥の地であるはずの日本でのサービス開始が他国に遅れをとっている理由があれやこれや囁かれていましたが、マクドナルドとの提携が原因ではないかと言う記事が先日話題になりました。

blog.livedoor.jp

こちらの記事では、全国のマクドナルドがポケストップ、もしくはジムとして利用されるとしています。

単なる噂かと思いきや、日本マクドナルドから正式にプレスリリースが発表され、どうやらポケモンGOとマクドナルドが提携することは間違いがないようです。

そこでこの記事ではポケモンGOとマクドナルドが提携することの意義について、Ingressエージェントの視点から考察してみたいと思います。ちなみに私はENL AG14です。

Ingressにおける他業種との提携

ポケモンGOのベースとなっているNiantic LabsのゲームがIngressであることは既によく知られていると思いますが、Ingressにおいても他業種との提携が積極的に行われています。AXA生命、ソフトバンク、ローソン、三菱東京UFJ銀行などがその提携相手となっており、ゲーム内のポータルとして店舗が利用されたり、コラボしたレアアイテムが提供されたりしています。ポータルになることにより来客が見込まれると言う効果が確実にあると思われます(特にローソン)。

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igcn.hateblo.jp

ポケモンGOの遊び方をIngressと比較

ポケモンGOの遊び方については、公式サイトが詳しいです。

www.pokemon.co.jp

自分の理解したところを箇条書きにすると、

  • 街中を歩き回りポケモンを捕獲する
  • 名所旧跡などが「ポケストップ」になっていて、様々なアイテムを入手可能
  • ある程度レベルアップすると3つのチームのいずれかに所属できる
  • 「ジム」にポケモンを配置すると自チームのモノにできる
  • 「ジム」を奪ったり守ったりで敵チームとのバトルを楽しめる

Ingressエージェント目線で言うと、Ingressにおけるポータルの機能が分割されて「ポケストップ」と「ジム」になったと思われます。ポケモンはIngressで言うところのレゾネータに相当するのでしょう。リンクやコントロールフィールドの概念は無いようです。

IngressではResistanceとEnlightenedという2チームに分かれてゲームが闘われますが、ポケモンGOでは3チームに分かれての戦いになるとのことで、ジムを防衛するチームに対して残りの2チームが協力して攻撃するなんてこともあり得るのかも知れません。

自分はIngressではソロプレイしかしていませんが、協力プレイすることで巨大なCFを作ったりする愉しみはあるようで、ポケモンGOにも協力プレイの要素が入れられたのでしょう。

位置情報ゲームの恐ろしさ

ポケモンGOが日本で公開されれば、アメリカと同様爆発的にダウンロードされてプレーヤーが急増されることが予想されます。数多くのプレーヤーが一気に参入してくることによって、プレーヤー同士のトラブルが懸念されます。

先行ゲームであるIngressでは既に種々のトラブルが経験されています。位置情報を扱うゲームである以上プレーヤーの生活圏がある程度推測されるので、自宅の位置を特定するなどのストーカー行為や、つきまとい行為、ポータルを巡る敵陣営とのいざこざなどが実際に起きています。

jin115.com

子供と大人が混在してプレイする危険性

Ingressの場合は当初英語版しか公開されなかったこともあり、成人プレーヤーがほとんどと言う印象ですが、ポケモンGOについてはおそらく日本語化された状態で配信されるでしょうし、もともとポケモン自体が子供向けのコンテンツであることを考えると、未成年のプレーヤーも多く参入してくることが予想されます。

日本では未成年者の7割がスマートフォンを所有していると言うデータ*1があり、この数値は米国とほぼ同等*2です。

スマホをもつ未成年者の多くがポケモンGOをダウンロードすることでしょう。一方で成人ユーザーも多大な関心をこのゲームに寄せていることは皆さんも御存知のところで、子供と大人が混在してプレイする状況になりそうです。

自分はこの状況に大変な危惧を抱いていて、警鐘を鳴らしてきました。

声かけ事案が多発する悪寒

Ingressの場合は昼夜を問わず24時間のプレイが可能で、実際にエージェントが真夜中に住宅街の中のポータルを求めて彷徨い、住人に通報されるなどの事案が見受けられています。

ポケモンGOでも真夜中に子供が街中を歩き回るようなことがあっては困るなぁと思っていましたが、公式サイトをみると

現実の時間に連動して『Pokémon GO』の世界も昼夜の概念があります。

とあるので、夜間はポケモンが出現しないなどの制限を設けて日中しかプレイできないようなスタイルにすることを考えているのかも知れません。

一方で先述の通り協力プレイの要素があることでプレーヤー同士の交流がどうしても生まれてきます。ここで大きなお友達プレーヤーが小さなお友達に声かけする事案が多発するのではないかと危惧しています。純粋にゲームのために交流しようとする場合がほとんどでしょうが、横しまな気持ちから声かけをするプレーヤーがいないとも言いきれません。

ようやくここから本題に入りますが、声かけ事案を含めたプレーヤー同士のトラブル防止の為にマクドナルドが提携先に選ばれたのではないかと言うのが私の主張したいことです。

マクドナルドはプレーヤーをトラブルから守るセーフティネット

「2014年末日で店舗数は3094店舗で、閉店した店舗数は111店舗。今後の閉店数は流動的ですが、現時点では150~160店舗を予定しています」(日本マクドナルド広報)

http://news.livedoor.com/article/detail/10905636/

マクドナルドの2016年現在の店舗数は調べられませんでしたが、おそらく3000店前後はあると思われます。単純計算しても各都道府県に平均64店舗はある計算になります。コンビニに比べれば店舗数は少ないでしょうが、ゲームの拠点として利用するには充分な数だと思います。

一番最初に紹介した記事の中では、マクドナルドが「ポケストップ」もしくは「ジム」になると書かれていましたが、自分はマクドナルドは「ジム」になるのではないかと考えています。

「ポケストップ」は基本的にアイテム補給の場であり、多数の「ポケストップ」を歩き回らねばならないので長時間の滞在には不向です。一方「ジム」は戦いの場であり、攻撃側・防御側ともに長時間の滞在が見込まれると言う利点があります。

「ジム」が戦いの場であることから、プレーヤー同士トラブルの多くも「ジム」で生じることが想定されます。トラブル対策と言う観点で言うと、たとえばコンビニなどですと時間帯によっては店員が一人しかいないと言うことはザラであり、トラブルに介入することは困難と思われます。マクドナルドであれば常に複数の店員がいるので、トラブルの予防や仲裁に有用と考えられます。

流石に店員が見守る中で横しまな声かけをしようという猛者はいないでしょう。

ポケモンGOを守るために

ポケモンGOの日本配信が遅れている理由を考察した以下の記事を自分は大変興味深く読みました。

【ポケモンGO】なぜ日本での配信は後回しとなったのか?スマホゲーム業界で働くおっさんが解説 – おっさんとゲーム

日本人の国民性。 それは、
1.新しいものには批判が強く、すぐに規制しろと騒がれる。
2.何か問題が起こると、それ以外のいい部分よりもその問題点にばかり注目が集まり叩かれる。
3.一部の常識のない人間が馬鹿な使い方をすると、なぜかサービス提供者の責任にされる。
4.しかし、すでに大勢に広がって常識となったことや流行ってるもの、前例のあるものには盲目的にトコトン甘い!!

任天堂としてもNiantic Labsとしても、国内でサービスをローンチしたあとにプレーヤー同士のトラブルが生じて大々的に報道されることは絶対に避けたいと考えているはずです。そのためのセーフティネットとしてマクドナルドが選ばれたのだと思っています。

さいごに

マクドナルドは今回の提携で客足が急増することが見込まれますが、通常業務の増大に加えプレーヤーの管理と言う余分な仕事まで背負い込むことになるであろうマクドナルド店員の皆様にあらかじめ感謝の気持ちを贈りたいと思います。

では


*1:現在何らかの携帯電話を持つ未成年者(10歳~18歳)のスマートフォン所有率は過去最高の70.6%となった。学齢別にみると、小学校高学年(10歳から12歳)が37.9%、中学生では76.2%、高校生では97.6%となった。(デジタルアーツ調査、未成年者のスマホ所有率は過去最高の70.6% | ICT教育ニュース

*2:Teens, Social Media & Technology Overview 2015 | Pew Research Center