2015年ノーベル賞各賞の発表日程と(個人的)予想
さて
今年もノーベル賞の発表の季節がやってきました。毎年毎年村上春樹が文学賞の候補に挙げられながら、なかなか受賞に至らないのでファンは今年もやきもきしていることでしょう。
そこで、気になるノーベル賞各賞の発表日程を調べてみました。
2015年ノーベル賞発表日程
「調べる」と言っても、ノーベル賞の公式サイトにあるのですがね。公式サイトではカウントダウンのタイマーが表示されていますよ。
まぁこちらは英語なので、日本語のソースを探すと、日本学術振興会の「海外学術動向ポータルサイト」に発表日程がありました。
2015年ノーベル賞各賞の発表日程が決定し、ノーベル財団ホームページ上で公表された。今回発表されたのは「生理学・医学」「物理学」「化学」「平和」「経済学」各賞の日程で、「文学」の発表は例年どおり後日発表される予定である。
それぞれの発表日程は以下のとおり。生理学・医学賞
日時:10月5日(月)11:30
場所:カロリンスカ研究所物理学賞
日時:10月6日(火)11:45
場所:スウェーデン王立科学アカデミー化学賞
日時:10月7日(水)11:45
場所:スウェーデン王立科学アカデミー平和賞
日時:10月9日(金)11:00
場所:ノルウェーノーベル委員会アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞(経済学賞)
日時:10月12日(月)13:00
場所:スウェーデン王立科学アカデミー
ただしこれ、現地時間なのですよね。現地、すなわちスウェーデンの首都ストックホルムとの時差は7時間なので、日本時間に直すと、
2015年ノーベル賞発表日程(日本時間)
生理学・医学賞
日時:10月5日(月)18:30
場所:カロリンスカ研究所
物理学賞
日時:10月6日(火)18:45
場所:スウェーデン王立科学アカデミー
化学賞
日時:10月7日(水)18:45
場所:スウェーデン王立科学アカデミー
平和賞
日時:10月9日(金)19:00
場所:ノルウェーノーベル委員会
アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞(経済学賞)
日時:10月12日(月)20:00
場所:スウェーデン王立科学アカデミー
となります。
ちょうど夜のニュースの時間と重なるから、日本人が受賞したらみんなでNHKニュースを見ましょう。
ノーベル文学賞の発表は10月8日(木)午後8時
追記になります。
ノーベル文学賞の発表はスウェーデン・アカデミーからなされる決まりになっていますが、文学賞の発表時間が明らかになりました。
http://www.svenskaakademien.se/en/press/the-nobel-prize-in-literature-2015www.svenskaakademien.se
The Swedish Academy will announce this year’s Nobel Laureate in literature at 1 p.m. on Thursday, October 8 in the Grand Hall in the Exchange.
文学賞
日時:10月8日(木)20:00
村上春樹さんの受賞はなるでしょうか?期待が持たれます。
ノーベル賞受賞者の予想 by トムソン・ロイター社
ノーベル賞の予想としては、トムソン・ロイター社が発表している「トムソン・ロイター引用栄誉賞」が話題になっています。
同賞は、過去20年以上にわたる学術論文の被引用数に基づいて、各分野の上位0.1パーセントにランクする研究者の中から選ばれる。主なノーベル賞分野における総被引用数とハイインパクト論文(各分野において最も引用されたトップ200論文)の数を調査し、ノーベル委員会が注目すると考えられるカテゴリ(物理学、化学、医学・生理学、経済学)に振り分け、各分野で特に注目すべき研究領域のリーダーと目される候補者が決定される。
科学者にとって、論文が多く引用されると言うことはそれだけ重要な研究成果を挙げているのとイコールです。過去に同賞の受賞者から多くのノーベル賞受賞者が輩出しており、信頼のおける予想だと思われます。
iPS細胞の山中伸弥教授も2010年に同賞を受賞し、2年後の2012年にノーベル医学賞を受賞されています。
今年は、この「トムソン・ロイター引用栄誉章」を2人の日本人が受賞しました。京都大学大学院理学研究科教授の森和俊氏と、また大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授の坂口志文氏です。
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2015/nobel-laureates/ip-science.thomsonreuters.jp
お二人がノーベル賞を受賞されるのか、期待が持たれます。
個人的予想
個人的な予想としては、ノーベル医学賞の候補として京都大学大学院医学研究科 免疫ゲノム医学教授の本庶佑先生を挙げたいと思います。
本庶佑先生のグループは免疫細胞上にある「PD-1」という分子を発見しました。この分子は免疫抑制にかかわっており、この性質を利用して新たながんの免疫治療薬(オプジーボ;小野薬品工業)が上梓され、現在がん患者に投与が開始されています。
オプジーボは従来の抗がん剤では治療が困難だったがん種に対して目覚ましい治療効果を上げています。がん治療に革命をもたらした薬剤と言って過言でないと思います。基礎研究が臨床医学に応用された希有な例と思われ、ノーベル医学賞の受賞が期待されます。
https://www.opdivo.jp/contents/www.opdivo.jp
詳細は省きますが、トムソン・ロイター賞の坂口志文先生にも期待しています。本庶佑先生との共同受賞もあり得るのではないかと勝手に予想しています。
まとめ
ノーベル賞各賞の発表日程をまとめました。明日の医学賞を皮切りに続々発表されます。
日本人の受賞に期待したいですね。
では
追記:ノーベル医学賞の大村智さんの研究内容について記事を書きました。こちらもご一読下さい↓