2018年ノーベル賞各賞の発表日程と予想
さて
今年もノーベル賞の発表の季節がやってきました。毎年毎年村上春樹が文学賞の候補に挙げられながら、なかなか受賞に至らないのですが、今年は審査委員の家族のセクハラスキャンダルをきっかけに文学賞の発表がなくなってしまい、その心配もいらないですね。
そこで、気になるノーベル賞各賞の発表日程を調べてみました。
↓2019年の発表日程はこちら!↓
2019年ノーベル賞各賞の発表日程と予想 - Noblesse Oblige 2nd
2018年ノーベル賞発表日程
ノーベル賞の発表日程はノーベル賞の公式サイトにあります。
まぁこちらは英語なので、日本語のソースを探すと、日本学術振興会の「海外学術動向ポータルサイト」に発表日程がありました。
2018年度ノーベル賞発表日程が決定し、ノーベル財団ホームページ上で公表された。今回発表されたのは「医学・生理学賞」「物理学賞」「化学賞」「平和賞」「経済学賞」の日程である。文学賞については、2019年度受賞者と併せて発表される予定。各賞の発表日程は以下の通り。
生理学・医学賞
日時:10月1日(月)11:30
場所:カロリンスカ医科大学物理学賞
日時:10月2日(火)11:45
場所:スウェーデン王立科学アカデミー化学賞 日時:10月3日(水)11:45
場所:スウェーデン王立科学アカデミー平和賞
日時:10月5日(金)11:00
場所:ノルウェーノーベル委員会アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞(経済学賞)
日時:10月8日(月)11:45
場所:スウェーデン王立科学アカデミー
ただしこれ、現地時間なのですよね。現地、すなわちスウェーデンの首都ストックホルムとの時差は7時間なので、日本時間に直すと、
2018年ノーベル賞発表日程(日本時間)
生理学・医学賞
日時:10月1日(月)18:30
場所:カロリンスカ研究所
物理学賞
日時:10月2日(火)18:45
場所:スウェーデン王立科学アカデミー
化学賞
日時:10月3日(水)18:45
場所:スウェーデン王立科学アカデミー
平和賞
日時:10月5日(金)18:00
場所:ノルウェーノーベル委員会
アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞(経済学賞)
日時:10月8日(月)18:45
場所:スウェーデン王立科学アカデミー
となります。
ちょうど夜のニュースの時間と重なるから、日本人が受賞したらみんなでNHKニュースを見ましょう。
ノーベル医学賞:イベルメクチンと疥癬と川奈ゴルフ場 - Noblesse Oblige 2nd
ノーベル文学賞について
ノーベル文学賞については、先述の通り審査委員の家族によるセクハラスキャンダルの炎上から、今年の発表は見送られることになっています。今年度の受賞者は2019年に、2019年度の受賞者と同時に発表されることになっているようです。
1年で2人受賞者が出るなんて、文学賞ではありえないことではないでしょうか。
今年はノーベル文学賞に代わって、スウェーデンの文化人や作家などにより同年限定で創設されたニュー・アカデミー(The New Academy)という団体が文学賞を発表するとされています。
村上春樹氏がこの賞の最終候補者4名の一人に選出されたものの、事前に辞退したことも話題になりました。
ノーベル賞受賞者の予想 by クラリベイト・アナリティクス社
ノーベル賞の予想としては、例年トムソン・ロイター社が発表している「トムソン・ロイター引用栄誉賞」が話題になっていましたが、同賞は昨年から「クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞」と名称変更になっています。
同賞は、過去20年以上にわたる学術論文の被引用数に基づいて、各分野の上位0.1パーセントにランクする研究者の中から選ばれる。主なノーベル賞分野における総被引用数とハイインパクト論文(各分野において最も引用されたトップ200論文)の数を調査し、ノーベル委員会が注目すると考えられるカテゴリ(物理学、化学、医学・生理学、経済学)に振り分け、各分野で特に注目すべき研究領域のリーダーと目される候補者が決定される。
科学者にとって、論文が多く引用されると言うことはそれだけ重要な研究成果を挙げているのとイコールです。過去に同賞の受賞者から多くのノーベル賞受賞者が輩出しており、信頼のおける予想だと思われます。
iPS細胞の山中伸弥教授も2010年に同賞を受賞し、2年後の2012年にノーベル医学賞を受賞されています。
今年は、このクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞を京都大学化学研究所 特任教授 金久實氏が医学・生理学分野で受賞しています。
クラリベイト・アナリティクスが「引用栄誉賞」を発表 2018年 日本からの受賞者は1名
金久博士がノーベル賞を受賞されるのか、あるいは別の受賞者が現れるのか、期待が持たれます。
iPS細胞の山中教授がクラリベイト・アナリティクス賞受賞の2年後にノーベル医学賞を授与された経緯からは、2年前の同賞受賞者である桐蔭横浜大学 医用工学部特任教授の宮坂力博士も注目です。
2017年ノーベル賞各賞の発表日程と予想 - Noblesse Oblige 2nd
個人的にはPD-1分子の発見者である本庶 佑先生の受賞に期待しています。
まとめ
ノーベル賞各賞の発表日程をまとめました。
日本人の受賞に期待したいですね。
では
追記
2018年のノーベル医学賞を京都大学の本庶佑先生が受賞されました!
おめでとうございます!