2016年ノーベル賞各賞の発表日程と(個人的)予想

最終更新:2016/10/10 22:48

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さて

今年もノーベル賞の発表の季節がやってきました。毎年毎年村上春樹が文学賞の候補に挙げられながら、なかなか受賞に至らないのでファンは今年もやきもきしていることでしょう。

そこで、気になるノーベル賞各賞の発表日程を調べてみました。

↓2018年の発表日程はこちら!↓

2016年ノーベル賞発表日程

「調べる」と言っても、ノーベル賞の公式サイトにあるのですがね。公式サイトではカウントダウンのタイマーが表示されていますよ。

www.nobelprize.org

http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/about/prize_announcements/www.nobelprize.org

まぁこちらは英語なので、日本語のソースを探すと、日本学術振興会の「海外学術動向ポータルサイト」に発表日程がありました。

【ニュース・スウェーデン】ノーベル賞2016 発表日程の決定 | JSPS海外学術動向ポータルサイト

2016年のノーベル賞各賞の発表日程が決定し、ノーベル財団ホームページ上で公表された。今回発表されたのは「生理学・医学」「物理学」「化学」「経済学」各賞の日程で、文学賞の日程は例年どおり後日発表される予定である。
各賞の発表日程は以下のとおり。

  • 生理学・医学賞
    日時:10月3日(月)11:30
    場所:カロリンスカ研究所

  • 物理学賞
    日時:10月4日(火)11:45
    場所:スウェーデン王立科学アカデミー

  • 化学賞 日時:10月5日(水)11:45
    場所:スウェーデン王立科学アカデミー

  • 平和賞
    日時:10月7日(金)11:00
    場所:ノルウェーノーベル委員会

  • アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞(経済学賞)
    日時:10月10日(月)11:45
    場所:スウェーデン王立科学アカデミー

ただしこれ、現地時間なのですよね。現地、すなわちスウェーデンの首都ストックホルムとの時差は7時間なので、日本時間に直すと、

2016年ノーベル賞発表日程(日本時間)

  • 生理学・医学賞
    日時:10月3日(月)18:30
    場所:カロリンスカ研究所

  • 物理学賞
    日時:10月4日(火)18:45
    場所:スウェーデン王立科学アカデミー

  • 化学賞
    日時:10月5日(水)18:45
    場所:スウェーデン王立科学アカデミー

  • 平和賞
    日時:10月7日(金)18:00
    場所:ノルウェーノーベル委員会

  • アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞(経済学賞)
    日時:10月10日(月)18:45
    場所:スウェーデン王立科学アカデミー

となります。

ちょうど夜のニュースの時間と重なるから、日本人が受賞したらみんなでNHKニュースを見ましょう。

ノーベル文学賞の発表は10月13日(木)午後8時

追記になります。

ノーベル文学賞の発表はスウェーデン・アカデミーからなされる決まりになっていますが、文学賞の発表時間が明らかになりました。

www.svenskaakademien.se

The Swedish Academy will announce this year’s Nobel Laureate in literature at 1 p.m. on Thursday, October 13 in the Grand Hall in the Exchange.

  • 文学賞
    日時:10月13日(木)20:00

村上春樹さんは今年こそ受賞はなるでしょうか?期待が持たれます。

ノーベル賞受賞者の予想 by トムソン・ロイター社

ノーベル賞の予想としては、トムソン・ロイター社が発表している「トムソン・ロイター引用栄誉賞」が話題になっています。

同賞は、過去20年以上にわたる学術論文の被引用数に基づいて、各分野の上位0.1パーセントにランクする研究者の中から選ばれる。主なノーベル賞分野における総被引用数とハイインパクト論文(各分野において最も引用されたトップ200論文)の数を調査し、ノーベル委員会が注目すると考えられるカテゴリ(物理学、化学、医学・生理学、経済学)に振り分け、各分野で特に注目すべき研究領域のリーダーと目される候補者が決定される。

科学者にとって、論文が多く引用されると言うことはそれだけ重要な研究成果を挙げているのとイコールです。過去に同賞の受賞者から多くのノーベル賞受賞者が輩出しており、信頼のおける予想だと思われます。

iPS細胞の山中伸弥教授も2010年に同賞を受賞し、2年後の2012年にノーベル医学賞を受賞されています。

今年は、この「トムソン・ロイター引用栄誉章」を3人の日本人が受賞しました。崇城大学DDS研究所特任教授・熊本大学名誉教授の前田浩氏、国立がん研究センター先端医療開発センター新薬開発分野分野長の松村保広氏、京都大学客員教授の本庶佑氏です。

http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2016/nobel-laureates/ip-science.thomsonreuters.jp

この3名のうちから誰かがノーベル賞を受賞されるのか、あるいは別の受賞者が現れるのか、期待が持たれます。

個人的予想

個人的な予想としては、昨年の予想でも挙げさせていただきましたが、京都大学客員教授の本庶佑先生の受賞に期待しています。

本庶佑先生のグループは免疫細胞上にある「PD-1」という分子を発見しました。この分子は免疫抑制にかかわっており、この性質を利用して新たながんの免疫治療薬(オプジーボ;小野薬品工業)が上梓され、悪性黒色腫や非小細胞肺癌などのがん患者に投与が開始されています。

オプジーボは従来の抗がん剤では治療が困難だったがん種に対して目覚ましい治療効果を上げています。がん治療に革命をもたらした薬剤と言って過言でないと思います。基礎研究が臨床医学に応用された希有な例と思われ、ノーベル医学賞の受賞が期待されます。

まとめ

ノーベル賞各賞の発表日程をまとめました。

日本人の受賞に期待したいですね。

では


2017年度の予想はこちら:
igcn.hateblo.jp