エッシャーの世界展@静岡市美術館行ってきた

さて

静岡市美術館で開催中のエッシャーの世界展に行ってきたのでレポートなど。

アクセス

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静岡市美術館は静岡駅北口をでて目の前に見える葵タワーというビルの3階にある。地下通路を使えば徒歩3分で行ける好立地。雨の日でも濡れずに行くことができるよ。

エッシャーの世界展:概要

エッシャーの世界展は日本各地を巡回展示中で7月17日から静岡市美術館で開催されている。ちなみにこれまでおよびこれ以降の巡回スケジュールは以下の通り

4月23日(土)~5月29日(日)高松市美術館
6月7日(火)~7月10日(日)茨城県近代美術館
7月17日(日)~8月28日(日)静岡市美術館
9月3日(土)~10月16日(日)札幌芸術の森美術館

静岡での開催は残すところあと2週間あまり。観に行けて良かった。混雑状況としては、自分がいったのは祝日の昼前くらいだったのだけど、混みすぎず空きすぎずの丁度良い感じだった。

展示内容

展示室を大きく3つのエリアに分けてエッシャーの各年代ごとの作品が展示されていた

1章:エッシャーとメスキータ

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小鳥に説法する聖フランシス

メスキータ(マウリッツ・コルネリス・メスキータ)は今回初めて名前を知ったけども、エッシャーが若かりし頃に学んだオランダの美術学校の教師で、エッシャーの才能を見抜いて彼に版画の技法を教え込んだ人物らしい。

こちらのエリアでは、エッシャーの初期の作品とともに師であるメスキータの作品も展示されていた。

後にナチスドイツが勢力を拡大していくと、ユダヤ人であったメスキータはアウシュビッツ強制収容所に収監されてしまう。エッシャーがメスキータの自宅からなんとか作品を回収してアムステルダム美術館に保管したという逸話が紹介されていた。

2章:イタリア周遊時代

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セングレア(マルタ島)

1922年〜35年にかけてエッシャーはイタリアに滞在して、イタリアの風景を描いた版画作品を多数制作している。この時期は建造物や風景を描いた作品が多く、なかでもリトグラフの濃淡表現の緻密さには驚かされた。

3章:エッシャー独自の世界

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上昇と下降

ここからいよいよエッシャー独自の「だまし絵」の作品が多数展示される。上に掲げた作品は、数学者のペンローズが考案した「ペンローズの階段」を描いた有名な作品。映画「インセプション」にも登場した。こうした数学的錯視を描いた作品が多く展示されていて興味を引いた。

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徐々に小さく

こちらは「平面の正則分割」と言って、平面を同じ図形を敷き詰めることで分割する色々なパターンをエッシャーが考案したもの。中でも一番自分が気に入ったのがこちらの作品。会場では正則分割の作り方の解説などもあって、勉強になった。

この時期のエッシャーの作品は数学好き、特に幾何学マニアにはたまらないものがあるんじゃないかなと思う。またグラフィックデザイン的にも秀逸なデザインが多々あって、そっち方面の人にとっても必見と思う。

インスタグラムへの投稿を推奨

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展示会場の出入り口付近でインスタグラムへの投稿を推奨する看板を発見した。かと言って展示会場内は当然のごとく撮影禁止(御丁寧にポケモンGOのプレイも禁止されていた!)。撮影できるような被写体はロビー周囲に極くわずかあるだけなのだが、3枚ほどインスタグラムに写真をupしてみた。早速公式アカウントが「いいね!」してくれたのは言うまでもない。

「滝」 #エッシャーの世界展静岡

公式ハッシュタグまで用意されていて、ソーシャルネットサービスを広報に利用するのはなかなか賢いと思うね。

さいごに

エッシャーの世界展の紹介でした。来月からは札幌に巡回の予定。首都圏にお住まいの方々は、静岡なら新幹線で1時間で来られるので是非この機会にお立ち寄り下さいませ。

では

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