自動車の展示販売会を見に行ったらドンペリフィーバーしていた件

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Dom Perignon Bar Opens At Montreal's Ritz-Carltonより

さて

先週末のことである。

毎週末は一家総出で翌週分の食材の買い出しに行くのが当家の習わしとなっている。この日は最寄りのイ○ーヨー○ドーへ行ったのだが、ここの○トーヨーカ○ーは隣にイベントホールがあって、週末ともなれば様々なイベントが開催されて多くの人を集める。

この日は運転手になれと命ずるゾロアズター教の至高神から名前を借りている某国産自動車メーカーの展示販売会が開催されていたので、奥さんが買物している間ちょっと子供を連れて物見遊山がてら行ってみた。

広い体育館みたいな部屋にいっぱい新車が展示されていた。この日は特に、発売されたばかりの新型SUV車に力を入れているようだった。自分はその車にはあまり興味がなくて、リトラクタブルハードトップを備えたオープンツーシーター車を見て(実車を初めて見た!)興奮したりしていた。

先ほどのツーシーターの値札に400万越えの価格がついていたのに怖じ気づいていた自分は、全身ユニクロの装いにかつ子連れだったこともあり、貧乏人と判断されたのだろうか。全くスタッフから声かけされることもなくゆっくりと車を見て廻ることが出来た。

会場に入ってすぐに気付いたのだが、会場の中央に無数のテーブルが並べられていて、そこかしこでディーラーと客がにらめっこしている姿が見受けられた。展示会と商談会を兼ねたイベントなのだ。

そうこうしているうちに、場内にけたたましいファンファーレの音楽が鳴り響いた。

女性の声で

「○○区からお越しの××様、新車のXXの御契約を頂きました!担当は○○支店の××です!」

とのアナウンスと、その後に続く場内からの熱の篭った拍手。なるほど、こうすることでディーラー担当者の競争心を煽るとともに、客にも「自分も契約しなきゃな」と思わせようと言う手口なのだな。

数分後にまた同じようなアナウンス。今日の商談は絶好調のようだ。

このやり方、どこかでみかけたような気がして思い至ったのが、ホストクラブでのドンペリフィーバーだ。自分は(男だから)ホストクラブって行った事がないけどテレビ等で見知る限り、客がドンペリ等の高額の酒を入れると、ホスト達が一斉に集まってきて「ドンペリ!ドンペリ!」と歌いながら踊り出す仕組みがあったはずだ。

客の虚栄心をくすぐるとともに、ホストたちの競争心を煽る。まったく同じ構図だわ。うまく考えたな、と思いたいところだけど、自分はちょっと恐怖心を感じてしまった。

その後、さらに驚いたことは新車を契約した客が壇上にあげられて、先ほど場内アナウンスをしていた女性司会者からインタビューされていた。「購入を決意した決め手はなんでしたか?」などと質問されていた。これはちょっと恥ずかしい。

自分は今はゆりかごから墓場までで有名なT社の車に乗っている。まだまだ現役で乗り換えは数年後の話だけど、次の買い替えの有力候補として運転手になれと命ずるゾロアズター教の至高神から名前を借りている某国産自動車メーカーの車を考えていたのが、ちょっとだけグラついた。

と言うお話。

では


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