八幡四川飯店で麻婆豆腐ランチ
さて
静岡市駿河区八幡の八幡四川飯店でランチしてきたので、それについて語るとしよう。ここんちは、その名前からも分かるように、紺屋町の静岡グランドホテル中島屋にある静岡四川飯店の系列店である。
ところで、自分は麻婆豆腐が大好きなのである。麻婆豆腐ほど日本において誤解されている料理はない気がする。これはおおむね和田アキ子姐さんのせいだと言って過言ではないと思っている。
【懐かCM】 永谷園 麻婆春雨 麻婆豆腐 和田アキ子 (1986) - YouTube
麻婆豆腐のルーツは四川省成都にあり
ここで、麻婆豆腐という料理のルーツをひも解くと、
清の同治帝の治世(1874年以降)に、成都の北郊外の万福橋で陳興盛飯舖を営む陳森富の妻劉氏が材料の乏しい中、有り合わせの材料で来客(労働者)向けに作ったのが最初とされる。陳劉氏の顏にはあばた(麻点)があったため、「陳麻婆」と呼ばれていたので、彼女が作る名物の豆腐料理も「陳麻婆豆腐」と呼ばれた。
(出典:Wikipedia)
麻婆豆腐の「麻婆」は、「あばた婆さん」の意ということだが、一方「麻」という字には、「山椒のしびれるような辛味」の意味もあるのだ。本場中国の麻婆豆腐には、この花山椒がたっぷりとかかっていて、とても辛いのである。
自分は学生の頃に四川州成都を訪れたことがあり、その時に麻婆豆腐の原点とも言うべき、陳麻婆豆腐店の本店で麻婆豆腐を食べた。その時は花山椒の辛味(麻)が本当に凄くて泣きながら食べたことを良く覚えているが、一度でその味の虜になったのである。
http://rocketnews24.com/2013/04/02/311794/rocketnews24.com
つまり、本来の麻婆豆腐は日曜の家庭の食卓に載せられ、子供たちがワイワイ楽しく食べるようなものでは断じて無いのである!子供達が一口食べたら泣き叫びながら吐き出すほどのものでなければ、真の麻婆豆腐とは言えない!
そんな麻婆豆腐を日本に紹介したのは、中国料理人の陳建民氏。あの料理の鉄人こと陳建一氏の実父である。陳建一氏は、現在赤坂四川飯店グループのオーナーとして活躍中。
庭の綺麗な八幡四川飯店
今まで麻婆豆腐が食べたくなった時は、静岡四川飯店を訪れていたのだが、街中にあるため車で行くことが出来ず、徒歩で行くことを余儀なくされるのが難点だった。また店が地下にあるので何となく鬱屈とした気分になるのも気になってはいた。
そこで今回訪れた八幡四川飯店であるが、店舗が3階建てになっており、1階のスペースがまるまる駐車場に充てられている。車で気軽に行けると言うのは非常に好印象である。
レストランスペースは2階にあるが、特筆すべきは店内から大窓を通して見ることの出来る中庭。この季節は緑が豊富で、日の光も心地よく開放的な気分の中食事が出来る。
八幡四川飯店の麻婆豆腐は絶品
麻婆豆腐を注文すると「辛さはどうしますか?」と尋ねられたので、迷わず「辛めで」と回答。
程なく運ばれてきた麻婆豆腐はたっぷりと花山椒の粉が振ってあり、禍々しさすら感じさせる。レンゲで掬い上げ、口に運べば麻の利いたピリピリとした痺れと肉の旨味が口いっぱいに広がり至福の時。モチモチのライスを同時に頬張り、咀嚼すれば気分は四川省だ(意味不明)。
ここんちはライスのお代わりが自由なので、うまいことバランスをみながら食し、ライス2杯で完食。
デザートの杏仁豆腐もまた絶品。
ちなみに一緒に行ったツレは、期間限定メニューと言う「麻婆湯麺」なるものを食べていた。湯麺の上に麻婆豆腐が乗っているような品だが、これも美味そうだった。6月30日までとのこと。
まとめ
今後、麻婆豆腐が食べたくなった時は、迷わずこちらの八幡四川飯店を訪れることになりそうです。
麻中毒の自分としてはリピート間違いなしの名店です。
では
八幡四川飯店&ガーデンズ (中華料理 / 静岡駅、音羽町駅、日吉町駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0