映画「バーン・アフター・リーディング」観た on DVD
さて
TSUTAYAで借りてきたDVDシリーズ、「バーン・アフター・リーディング」を観たのでそれについて語るとしよう。2009年日本公開、コーエン兄弟が脚本・監督。ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジョン・マルコヴィッチ、J・K・シモンズなどなど豪華出演者。
あらすじは
飲酒癖を理由にCIAの分析官の職を奪われそうになったオズボーン・コックス(ジョン・マルコヴィッチ)はキレて自ら辞職してしまう。コックスは腹いせにCIA時代に知った機密情報を綴った暴露本の執筆を開始する。
一方コックスの妻ケイティは友人のハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫しており、離婚についても弁護士と相談中。夫の財務状況を調査するよう弁護士に勧められ、パソコンのファイルをCD-ROMにコピーするがそれがひょんな事からスポーツジムの従業員チャド(ブラッド・ピット)の手に。
CD-ROMの中にはなぜかコックスの暴露本の原稿が入っていて、それが機密情報だと知ったチャドは、美容整形費用を必要としている同僚のリンダと協力してコックスから金をせびり出そうとするのだが・・・
というお話だ。
コーエン兄弟ってとても有名だけど、実は作品を観るのは「ノーカントリー」に次いで2作目。
本作は、豪華キャストを使ったドタバタコメディといった位置づけ。「ノーカントリー」とのギャップが大きいな。
登場人物がドイツもこいつも一癖あるヤツばかりで、ブラッド・ピットは脳味噌空っぽの筋肉男を嬉々として演じているし、ジョン・マルコヴィッチはキレて不倫男を斧で滅多打ちにして殺しちゃうし、ジョージ・クルーニーは妻の長期出張を良い事に出会い系サイトで女を漁りまくっているし(本人そのままのキャラ?)といった具合。
ジョージ・クルーニーは自宅地下のガレージで何やら工作をしているのだけど、その完成した道具が披露されるシーンがちょっとあまりにあからさまにアレを写していて正直引いてしまった。
ちょっとした勘違いとかボタンの掛け違いからどんどんストーリーが展開していって人がバッタバッタと死んでいく様は悲劇的なんだけど思わず笑ってしまう。特にブラッド・ピットの死にっぷりが唐突過ぎて驚くと同時に失笑してしまった。
Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.
人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。
っていうチャップリンの名言のままだな。
皮肉の利いたコメディ作品。シニカルな人は楽しめるだろう。
65/100点
では