映画「カリフォルニアダウン」観た on Netflix

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さて

大震災パニック映画「カリフォルニア・ダウン」を観たのでそのことについて語るとしよう。

日本公開:2015年
監督:ブラッド・ペイトン
出演:ドウェイン・ジョンソン、カーラ・グギノ、アレクサンドラ・ダダリオ、ヨアン・グリフィズなど

あらすじは

揺れる大地とおっぱい

というお話だ。

ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンが大活躍

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ドウェイン・ジョンソンといえばその屈強な肉体を活かしてアクションスターとして大活躍中だけど、もともとはWWEのプロレスラーでザ・ロックとしてリングに上がっていたお方。

そんなアメリカンマッスルヒーローの彼が主役のパニック映画ということで内容はお察しの通りなのだが、脚本に少しひねりが加わっていて、家庭内のトラウマを災害救助を通じてロック様が克服して家族に調和をもたらすというストーリーになっている。

アメリカ映画のお約束として、主人公およびその仲間は絶対に死なないし、悪役に相当する人物はさいごにきっちりと命を落として溜飲を下げるという仕掛けになっている。

ありとあらゆる乗り物を乗りこなすロック様

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ロック様の役どころは、ロサンゼルス消防局のレスキュー隊員でヘリコプターの操縦士。カリフォルニア州を大地震が襲い、妻と娘の救援に向かうロック様。ヘリの操縦が神業級にウマイというのは分かるとして、乗る乗り物に相次いで都合よく不具合が発生して。結局、ヘリ>自動車>セスナ>ボートと乗り換えて娘を救いだすために移動を続けるロック様。

セスナ機もボートも意のままに操る神ぶりを発揮してくれるロック様。セスナから華麗なタンデムジャンプを決めるロック様。ロック様のみならず、奥さんまでもがボートを自在に操縦したりして、謎の家族。

レスキュー隊員であるにも関わらず職務放棄するロック様

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ロック様は前述の通りロサンゼルス消防局のレスキュー隊員。大地震の報を受けヘリコプターで移動中に、高層ビルのレストランで食事中に地震に見舞われた妻から電話が。「ビルの屋上に逃げろ!」と的確な指示を出すロック様。「今から助けに向かう!」と任務を放り出して妻のレスキューに向かうロック様。え、職務放棄ですか?

ここら辺が日本人的発想からだと違和感を感じるんだよな。日本人的価値観だと、個人の事情を職務より優先するって判断はなかなか許されない気がする。まぁアメリカの映画だから、アメリカ人は納得して観てるんだろうな。

アメリカ人の地震に対する備え?

この映画のツッコミどころの1つは、大地震で次々倒壊していくサンフランシスコの高層ビル群。もともと地震が来ることが想定されているエリアなのに、耐震構造じゃないの?

あとは室内で地震に襲われた時の対応なんだけど、日本人だったら誰しもが真っ先に机の下に潜ると言う行動を自然にとれると思うのだけど、アメリカ人はボーと突っ立っていて、地震学の専門家が「机の下に隠れろ!」と叫んでようやく机の下に避難すると言うシーンがあった。アメリカ人に対する地震対応の啓蒙と言う意味合いもあって描かれたのだろうけど、あっちでは地震が少ないから、対応法も周知されていないんだろうな。

Triangle of life

映画の後半で、街中で余震に遭遇したロック様が、周囲にいた人々をある建造物の壁際に誘導して倒れてきた建物に押しつぶされることを回避すると言うシーンがある。その時にロック様はドヤ顔で

"Triangle of life(命の三角形)"

と言うwordを繰り出す。

この言葉は初耳だったけど、アメリカのレスキュー隊員が提唱しているらしい。日本ではイマイチ周知されていないと思うのだけど、少し調べて見たらこの概念自体が眉唾らしい。

http://blog.ironsand.net/2011/dont-believe-triangle-of-life

詳しくは上記記事をご参照ください。

日本人にとってはトラウマをフラッシュバックさせる

この映画を制作するに当たって制作陣は絶対に日本の東北大震災に影響を受けたと思う。映画後半にサンフランシスコの街を津波が襲うシーンが延々続くのだけど、巨大な客船が横倒しにされて流されるシーンなど、東北大震災の津波の映像に影響を受けたとしか思えない。

自分は直接に被災したわけではないけど、当時の津波のニュース映像を思い出して胸が苦しくなった。敏感な方はこの映画、見ないほうがよいと思う。

揺れるのは大地だけではない

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コメントは差し控えさせていただきます。

さいごに

ロック様のファンにはお勧めしたいところだけど、多くの日本人にとってはトラウマになる可能性が高い。

70/100点

では


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