ローグ・ワンの予習のために映画「イップ・マン」1・2を観たon Netflix

さて

スターウォーズシリーズ最新作(と言っていいのか?)「ローグ・ワン」の公開がいよいよ今週末に迫っている。地元の映画館の公開当日のチケットをオンライン購入済であり、それに向けて気分を盛り上げようとしているところだが、世間一般ではあまり「ローグ・ワン」について話題に上っている気がしていない。まぁ本作はSW episode IIIとIVの間のお話、外伝的位置づけなので今一つ認知度が低いのだろうか。

というわけで「ローグ・ワン」観賞に向けた予習として、映画「イップ・マン」を観たのでそれについて語るとしよう。1と2を一気に観たのでまとめて本記事で紹介する。

「ローグ・ワン」と「イップ・マン」になんの関係があるんだって話だけど、「ローグ・ワン」の最大の見どころは、イップ・マン師匠ことドニー・イェンの無双ぶりだというもっぱらの噂なのだ。

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ローグ・ワンでドニー・イェンが演じているのは、盲目の僧侶チアルート・イムウェ。座頭市的役柄。

イップ・マン 序章

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日本公開:2011年
監督:ウィルソン・イップ
出演:ドニー・イェン、サイモン・ヤム、池内博之など

イップ・マン(葉門)は実在の人物で中国武術の詠春拳の遣い手。ブルース・リーの師として知られている。物語は1935年、イップ・マン師匠の地元広東省佛山市で始まる。佛山市は武道の街として知られていて、様々な流派の中国武術の遣い手たちが各々の武館で日々稽古に励んでいた。イップ・マン師匠は佛山市でも最強との噂だが、弟子もとらず日々自宅で安穏と暮らしていた。腕試しのために訪れた他流派の師匠をあっさりといなしたり、北方からやって来た道場破りをこれまたあっさりと破ったり無双ぶりを遺憾なく発揮するイップ・マン師匠だったが、盧溝橋事件を契機に日中戦争が始まると佛山市にも日本軍が進駐してきてイップ・マン家は極貧暮らしを余儀なくされるのであった・・・

というお話。

前半はどちらかというと牧歌的な雰囲気で見ていてホッコリした気分になれるのだが、急に舞台が暗転、日本軍が進駐してくると悲壮感のあるストーリー展開になってくる。本作での悪役に相当するのは日本兵で、武道好きの将校三浦(池内博之)がその大ボスとなっている。

映画としては面白いんだけど、日本兵が悪役として憎々しく描かれているのでちょっとその点だけが引っかかった。

85/100点

イップ・マン 葉問

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日本公開:2011年
監督:ウィルソン・イップ
出演:ドニー・イェン、サモ・ハン・キンポー、ホァン・シャオミンなど

シリーズ第2作に当たる「イップ・マン 葉問」では、佛山市から逃れ香港で新たに武館を開こうとするイップ・マン師匠の奮闘が描かれる。弟子がなかなか集まらなかったり、集まったと思ったら他の武館の弟子たちと小競り合いを起こしたりと、紆余曲折があるのだが、どんな時でもアルカイックスマイルを絶やさないイップ・マン師匠の心の整いぶりに感銘を受ける

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本作では香港武術界の大立者、洪師匠をサモ・ハン・キンポーが演じているのも見どころである。特に円卓の上でドニー・イェンとサモ・ハン・キンポーが対決するシーンは必見である。

ストーリー的には1とのつながりは希薄なんだけど、1に出てきた登場人物たちが多数出演しているので、やはり1を観てから観たほうがよいと思った。特にカム・サンチャウ師匠がいい味を出している。

見終わった直後の私の感想は、

「ロッキー4」の意味は、、、まぁ観れば分かる。

90/100点

1・2一気見して思ったこと

イップ・マン1も2もストーリー構成が似ていて、イップ・マン師匠を中心に他流派の武人たちが鎬を削りあい、いがみ合っているのかと思いきやさらに強力な外敵(1では日本兵、2では香港を統治する英国人たち)が登場するや一致団結。仲間を殺された復讐の為にイップ・マン師匠が立ち上がる、という流れになっている(ネタバレ)。

内憂を抑える為に外部に仮想敵を置いて一致団結を促すって、今の中国政府のやり口そのもののように思えてその点だけは不満だった。特に1では日本兵が悪く描かれすぎている感がぬぐえず素直に楽しめなかった。

ただドニー・イェンのアクションシーンは1/2通じた見どころで、1での日本兵の空手家を10人同時に相手してあっという間に全員ぶちのめすシーンとか、2の魚市場での乱闘、あるいはサモ・ハンとの円卓上での対戦など、カンフーファンならずとも胸躍るシーンが多数。

個人的には、ストーリー的にもアクション的にも2のほうが面白かった。

イップ・マン3

「イップマン」を冠した映画作品が今回紹介した「序章」「葉問」以外に多数あるが、Wikipediaの解説を読むといずれもドニー・イェンは出演していないし監督も別人で本シリーズとは無関係の作品とのことだ。

しかし、昨年正統な続編作品として「イップ・マン3」が香港で公開された。日本では2017年に公開予定のようだけど、なぜか北米版のDVDがAmazonで売られている。本作の敵役はなんとマイク・タイソン!とのことで非常に気になる。

折角だから劇場に観に行きたいな。

さいごに

すっかりドニー・イェンのファンになってしまったので、「ローグ・ワン」を観るのがますます楽しみになってきた。

では


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