書評:「その女アレックス」
さて
「その女アレックス」を読みました。
宝島社の「このミステリーがすごい!」、通称「このミス」海外部門で堂々1位に輝いたこの作品。
噂に違わず、驚天動地の大どんでん返しの連続で、飽きることなく夢中で頁を繰りましたわ。
あらすじは。
ある夜、非常勤の看護師として働く女性、アレックスが男に誘拐される。男は「おまえが死ぬのを見たい」と言い放ち、アレックスを監禁する。やがて明らかになる誘拐犯の動機。
捜査を率いるカミーユ警部は犯人を捕まえることが出来るのか?
というところ。
原作者のピエール ルメートルはフランス人。本作の舞台もパリである。 海外ミステリと言うと、最近は特捜部Qシリーズとかミレニアム三部作とか、北欧ミステリが注目されがちだが、フランスミステリは読むのは初めてかも。
本書はプロットのどんでん返しぶりが本当にすごいのであえてここで多くを語ることはしない。自分は読みながら少なくとも二回は「えっ!」って声に出てしまいました。
これから読もうと言う方も、事前の情報をあまりインプットしようとしないほうがいいと思う。
ただ、かなり凄惨な描写が含まれるので、そう言うのが苦手な方にはお勧めしない。
なんとなくだけど、先日見た映画の「ゴーン・ガール」を想起しましたわ。
では