映画「ハミングバード」観た on DVD
さて
TSUTAYAで借りてきたDVDシリーズ、「ハミングバード」を観たのでそれについて語るとしよう。2013年公開、 スティーヴン・ナイト監督作品。ジェイソン・ステイサム主演。
世界最強ハゲことジェイソン・ステイサムが主演ということで、胸のすくようなアクション映画を期待していたのだが、悪い意味で期待を裏切られた。
以下ネタバレ全開です。
あらすじは
ジェイソン・ステイサム演じる元特殊部隊兵士のジョゼフ・スミスはアフガニスタンの戦場で仲間5人を殺された腹いせに無辜の民間人5人を殺害してしまう。その様子が無人偵察機、「ハミングバード」によって全て録画されていたことからジョゼフは軍法会議にかけられるが、脱走。今はホームレスとなり身を隠している。
ある日、ホームレス狩りの男2人に襲われ、ジョゼフは辛くも逃げおおせるが段ボールハウスで同衾していた女は囚われ、娼婦にさせられてしまう。ジョゼフは偶然逃げ込んだペントハウスの家主が長期不在にしていることを知り、そこを根城として生活を建て直そうとする。元兵士の腕っ節を買われ、中国マフィアの用心棒として汚い仕事に手を染めるようになる。
ある日、ジョゼフは日用品店で別れた妻と偶然再会するが、妻は貧乏暮らしで家賃が払えず、家主にblow Jobをしなければならないほど困窮していることを知る。
一方でジョゼフはホームレスへの炊き出しを行っている修道女に淡い恋心を抱くが、彼女もまた自分をレイプしていた体育教師を殺したという暗い過去を持っていたのだ。その修道女から、娼婦となった女が客に撲殺されたと聞き、ジョゼフは復讐を心に誓うのであった・・・
というお話だ。というかほとんどこれが全てだ。
映画の前半で、ホームレス仲間の女が誘拐されたから、「あぁ、これは悪いやつらをバッタバッタとなぎ倒して女を救い出す話なんだな」と思っていたらさにあらず。じゃぁ別れた妻子と縒りを戻す話なのかと思ったらそうでもなく。実は暗い過去を抱えた修道女とお互いの傷を舐めあうという、ラブストーリー寄りのお話だった。
そもそも、映画冒頭で登場するホームレス姿のジェイソン・ステイサム、毛が生えていて誰だか分からなかったというwww。
- まるで落ち武者のようなジェイソン・ステイサム
- 暗い過去を抱えた修道女とジェイソン・ステイサム
そもそもジェイソン・ステイサムの作品のわりにアクションシーンが少な過ぎる。生活のためとは言え中国マフィアの用心棒をやるっていうのも、なんともすっきりしない。
最終的には娼婦の女を殺した客の男を見つけ出して復讐を果たすんだけど、その時のやり口もちょっとジェイソン・ステイサムらしくない、男らしくないような決着のつけ方で釈然としなかったぞ。
本作で唯一の名シーンは、ジェイソン・ステイサムがペントハウスを不法占拠していることに気付いた近隣の住民が訪れるシーン。「お前誰だ?」って聞かれてとっさに
「私、家主の恋人なの、ウッフゥーん」
とゲイのふりをするジェイソン・ステイサムが拝める。これは世にも珍しいシーンで一見の価値があったと思う。
というわけで、ジェイソン・ステイサムのファンにはむしろお勧めしたくない作品。
30/100点
では