本能を破壊する 映画「8 mm」
さて
昨日今日とテレビのニュースを見ていたら、どうにもこの映画のことを思い出してしまったので吐き出すことにする。個人的には今まで観た中の3大胸糞映画の一つに数え上げたい作品である。
先日当ブログで取り上げた映画「es」の観たことを後悔する度が10点だとすると、映画「8 mm」のそれは8点くらいか。
映画「8 mm」はヒットメイカーのジョエル・シュマッカー監督、ニコハゲことニコラス・ケイジ主演、他にホアキン・フェニックス。1999年に日本で公開され、公開当時観に行った。
あらすじは
ニコラス・ケイジ演じる主人公は私立探偵。死亡した大富豪の自室金庫から、少女がマスク姿の大男に切り刻まれて殺害されるシーンを撮影したスナッフフィルム(殺人ポルノ)が発見された。未亡人からそのフィルムの真偽の調査を依頼されたニコラス・ケイジは社会の暗黒面に分け入っていくのであった・・・
というお話だ。
ちなみにスナッフフィルムとは、
スナッフフィルム(Snuff film)は娯楽用途に流通させる目的で行われた実際の殺人の様子を撮影した映像作品を指す俗語
である。
その存在自体が都市伝説的なものを題材に映画を撮ってしまったと言うのがこの「8 mm」という作品。タイトルは「8 mmフィルム」の8 mmから来ている。
テーマ自体が重苦しいし、最終的な結末もニコラス刑事がぶち切れた揚げ句にスナッフフィルムの製作者をぶっ殺すと言う、セブン顔負けの展開に胸糞が悪くなること必至の作品。
と思ってあらためて調べてみたら、この映画の脚本を書いた人(アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー)が「セブン」の脚本も書いていたと知り納得した。
当時なんでこの映画を観に行こうと思ったのか振り返って考えると、ホアキン・フェニックスが出ていたから。兄のリバー・フェニックスが早世して、弟のホアキンは俳優としてはこれからって時に、ニコラス刑事と共演でメジャー作品に出ると言うことで少し話題になっていた。
ホアキンも最近はいい歳のおっさんになって味が出てきたな。「ザ・マスター」すごく良かったし。
ところで冒頭に「3大胸糞映画」と言ってみたけど、「es」、「8 mm」ともう一つはなんだろう。「セブン」と言いたいところだけど、あれは傑作だしもう一度くらい観たい気がするので、ここはリドリー・スコット監督の「悪の法則」を挙げておこう。これも傑作だったし、特にハビエル・バルデムの怪演が最高なんだけど、いかんせんストーリー展開が怖過ぎてもう二度と観たくない(観たことを後悔する度:7点)。
という、3大胸糞映画のお話でした。
では