自由軒 難波本店で名物カレー(大)を堪能す
さて
先日大阪の自由軒難波本店で名物カレー(大)を食してきたのでそれについて語るとしよう。
名物おばちゃん女将の立て看板が目印
自由軒のカレーは以前越谷レイクタウン店で食べた事がある気がするが、そちらは「せんば自由軒」の支店らしい(既に閉店)。
今さらこの記事を書くために調べて知ったのだが、自由軒には今回自分が行った「本物の自由軒」を標榜するグループと、せんば自由軒の2つの系統があるようだ。
京都の一澤帆布v.s.一澤信三郎帆布や、横浜元町のキタムラv.s.キタムラK2、京都と東京の村上開進堂、などなど、老舗の看板の継承を巡るお家騒動はよくある話。
どちらが本家とか言う議論には正直興味がないし調べるのも面倒だからこれ以上は触れませんがね。
開店前から行列
有名店だし自分のような観光客も含め多くの来店客がありそうだと予想して、長時間行列するのも嫌だったので開店前から並んで待つ作戦を立てた。1130時が開店時刻だったので、20分ほど前に店に行くと既に5人ほどの行列が出来始めていた。
最後尾に並んでしばし待つと、店員さんが出てきて先頭の客から注文を聞き始めた。なかなか手際が言いなと感心。自由軒といえば当然名物カレーが有名なので注文は半ば決まっていたも同然なのだが、店頭に陳列された食品サンプルを見ると普通サイズと大サイズの2種類があるようだ。貧乏性の自分は大盛りの選択肢がある際には必ず大盛りを注文するというスーパーサイズミーな習性があるため「名物カレー(大)」を注文。
開店時刻の5分前には店内に通された。
店内は昭和の大衆食堂といった雰囲気。先頭の客から順繰りに手際よく席に案内されて行く。自分は中央に一列に並べられた細長い食卓の席に通されたが、程なく店は満席となり、対面の客との近さにちょっと戸惑う。
名物カレー(大)
そして、こちらが名物カレー(大)である。
カレールーが染み込んだべちょべちょのライスがもんじゃ焼きよろしく中央に凹みを作った状態で盛られていて、中央に生卵が二つ(並だと一つ)。
この生卵を溶きほぐし、ライスとぐちゃぐちゃ混ぜながら食べて行くのが流儀らしい。
混ぜると生卵のとろみと相まって、更にぐちょぐちょ感が増すので普段お上品な食品ばかり召し上がられている上流階級の方々は受け付けないかも。
カレーはスパイスがピリッと効いていてたいへん美味しゅうございました。途中ウスターソースも加えてみたけど、オリジナルの味のほうが自分は好きだったな。
分量的には大盛りでも腹6分目くらい。並盛りだったら絶対足りないと思うのだけど、食い倒れの町大阪を満喫するために食べ歩きをする前提であれば並でも良いかも。
名物おばちゃんの客さばきの妙技
ところで名物カレー以上に特筆すべきなのは、立て看板にもなっている名物おばちゃん女将の客さばきの妙技である。入口すぐ隣の番台みたいな席から店内を睥睨し、他の店員達にてきぱき指示を出しながらカレーを手際よく待っている客達に配膳させている。
各席に決まった符牒があるようで、短い滞在時間の中で聞き取れたのは「川の3番」など、「川」という符牒。店内左側の壁沿いの席を意味している言葉と察した。近所に住んでたら符牒を解読するために足しげく通うところだわ。
お会計時も伝票などはなく、席を立って名物おばちゃん女将のところへ行くと、注文内容をしっかり把握されているので会計ができるようになっている。
これは素晴らしい。一見の価値はある。
↓名物おばちゃん女将のインタビュー記事↓
大阪名物「自由軒」創業100年 女将さんに聞く“名物カレー”秘話 | Nicheee! [ニッチー!] | テレビリサーチ会社がお届けする情報サイト
さいごに
というわけで、自由軒の名物カレーを店の雰囲気含めて堪能させていただきました。
また食べに行きたいけど、大阪には他にも旨い店がいっぱいあるから何年後に行ける事やら。
では
大阪難波 自由軒 難波本店 (カレーライス / 難波駅(南海)、大阪難波駅、近鉄日本橋駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5