映画「パシフィック・リム:アップライジング」観てきた:事前警告付きネタバレ含む感想

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さて

4月13日に公開になった映画「パシフィック・リム:アップライジング」を公開初日に早速観てきたので今日はそのことについて語るとしよう。

公開:2018年4月13日
製作総指揮:ギレルモ・デルトロ
監督: スティーヴン・S・デナイト
出演:ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、ケイリー・スピーニー、チャーリー・デイ、菊地凛子、ジン・ティエン、バーン・ゴーマン、新田真剣佑など
上映時間:111分

前作「パシフィック・リム」の予習は必須

まず最初に言っておきたいことは、前作「パシフィック・リム」をまだ観ていないという方はいますぐTSUTAYAへ行ってDVDを借りてくるか、NetflixやAmazonプライムビデオ等で観てちょうだいということ。

続編ものはなんでもそうだと思うけど、前作の内容を知っていると知らないとでは面白みがだいぶ変わってきてしまう。一応本作では冒頭に前作で起こったことを簡単に振り返ってくれているけど、前作から引き続いて登場する人物たちの関係性とか、細かい部分の面白みがだいぶ違うと思う。イェーガーを操縦するのになぜ2人必要なのか?とか、2人が乗組むことで何が起こるのか?などについては前作を見ないとわからないのじゃないか。

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自分も直前に前作を見直しておいて本当によかったと思う。ていうか前作は大傑作だと思っている

公式予告編動画で感じた違和感

「パシフィック・リム」を見た直後にめちゃくちゃテンションが上がってYouTubeで「アップライジング」の予告編動画を探して見たんだけど。

これを見た時にものすごい違和感を感じた。「パシフィック・リム」の続編というよりは「トランスフォーマー」の最新作なんじゃないの?と。

おそらくイェーガーたちがヌルヌル機敏に動く様を見てそう思ったのじゃないかと思う。前作に登場したイェーガーたちはどれも鈍重で重量感を感じさせる動きだったから。

だから観に行く前はあまり期待していなかった、というのが正直なところなのだけど、実際に観たらばその不安はいい意味で裏切られた。

本作のあらすじは

太平洋の裂け目から現れた怪獣たちを巨大ロボットイェーガーで撃退してから10年が経過した2035年。いつ襲ってくるかもわからない怪獣たちに対応するために環太平洋防衛軍は新世代のイェーガー開発や新兵訓練を継続していた。
中国系軍事企業のシャオ社が開発した遠隔操作に対応した無人イェーガーが正式採用・配備されることになるが、そのさなかに漆黒の謎のイェーガーや新たに出現した怪獣が襲撃しきて・・・

というようなお話だ。

ここから先はネタバレを気にせず全開で行くので、まだ観ていない方はそっ閉じして、鑑賞後に続きを読んでください。

前作の登場人物たちが多数出演

ジョン・ボイエガが演じている主人公ジェイクは前作で大活躍した環太平洋防衛軍のペントコスト司令官の息子という設定。軍に入隊してイェーガーパイロットとしての訓練を受けていたが脱落して今はコソ泥で生計を立てている。

入隊していた割に前作には登場しなかったな?という疑問には劇中で丁寧な説明がなされている。

予告編で一番違和感を強く感じたのは、前作でオタクっぽい黒縁のメガネとダサいスーツを着ていかにもナードな雰囲気だったガイズラー博士が、メガネを外して妙に小ぎれいな格好をし着て登場したところ。中国系軍事企業に転職したという設定を知って、まぁ納得したけども。

ゴットリーブ博士の活躍に大満足

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前作で個人的に一番お気に入りのキャラクタだったゴットリーブ博士が本作ではサイエンティストとしてはもちろんだが、フィールドに出て大活躍を見せるので、そこは大満足だった。

初めてのフィールド・ミッションを与えられて喜んで小躍りするゴットリーブ博士。カワイイ。

ジョン・ボイエガのカリスマ性

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ジョン・ボイエガって、「スター・ウォーズ/フォース」の覚醒で主人公のフィンを演じてから一気にスターダムにのし上がってハリウッド大作映画への出演が相次いでいる。

最初はコソ泥で生計を立てる無謀な若者といった感じだったのが、だんだんと成長してリーダーの風格を身につけていく様は見ていて応援したくなった。

彼は人を惹きつける魅力というか、月並みな言葉だけどカリスマ性・スター性があると思う。

2世出過ぎ問題

主人公ジェイクは前作に登場したペントコスト司令官の息子だし、ジェイクの相棒ランバートを演じたスコット・イーストウッドは名優&名監督のクリント・イーストウッドの息子だし、真剣佑は千葉真一の息子だし。で、2世が登場しすぎだなと思った。

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スコット・イーストウッドに関していえば、ずっと「めちゃイケメンが出てるなぁ」と思いながら観ていたんだけど、ふとした瞬間にクリント・イーストウッドに似ているなと気づき、最終的に息子だと確信するに至ったわ。

中国におもねりすぎ問題

最近のハリウッド大作映画では避けて通れないことなのかもしれないけども、本作もかなり中国におもねった内容になっていたように思う。

無人ドローンイェーガーを開発するのが中国の企業で、その社長も中国人という設定になっている。

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まぁ演じたジン・ティエンがすげー美人だったから全てよしとするけども。

もっとも、本作に関しては「パシフィック・リム」というくらいで、環太平洋が舞台になった作品だから仕方ないといえば仕方ないのかな。

日本の風景に違和感ありすぎ問題

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怪獣映画の見どころの一つとして、現実世界の建物を登場させて、見慣れた光景の中に異質な怪獣が現れることに恐怖を感じるというのがあると思っている。「ゴジラ」とかは完全にそれだし、前作では冒頭でサンフランシスコ(ゴールデン・ゲート・ブリッジ)を怪獣が襲うシーンが描かれていた。

本作における怪獣対イェーガーの最終決戦の地はなんと東京なのだが、2035年の東京の描き方にリアリティがなさすぎる。同じようなデザインの細長い高層ビルが密集して立ち並ぶ中で、巨大怪獣とイェーガーが格闘するのだけど、東京風景の見慣れなさになんだか別世界の出来事としか感じられなかった。

そうそう、東京のシーンでガンダムの立像が一瞬映るの気づきました?アマーラが脱出ポッドで脱出した後、そのポッドから出てくるとその側に純白のガンダムの立像が立っているのです。ガンダムは詳しくないから何ガンダムなのかはよく分からなかったけど。

さいごに

色々書いたけど、概ね面白かったとは思う。ただし、前作には残念ながら敵わないと思った。

では

85/100点


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